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ヘタリア大帝国
TURN99 シベリア侵攻その二
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「ビールの中に生卵をいれてでした」
「それが朝御飯かよ」
「食欲がなかったので」
 こう田中に答える。
「それで」
「朝からビールって大丈夫かよ」
「ドクツでは食欲がないとそうですが」
「生卵を入れてか」
「はい」
 まさにそうだというのだ。
「そうして朝食にしています」
「それまずいだろ」 
 田中は眉を顰めさせてエルミーに返した。
「幾ら何でもな」
「まずい?そうですか」
「朝からビールでしかも生卵ってな」
「通報になるよ」
「それもかなりの確率で」
 アストロ犬コーギーとアストロ猫が話に入って来た。
「ビールに生卵入れてって」
「無茶苦茶危ないよ」
「ううん、ドクツの食事自体が痛風の危険高いけれど」
「ソーセージとかベーコンとかハム多いしね」
 手長猿とパンダも言う。
「朝からそれだとね」
「しかもよく見たらビール無茶苦茶飲むじゃない」
「ビールはお水ですが」
 エルミーのコメントだ。
「何か問題でも」
「俺は栄養学には詳しくないけれどな」
 田中はこう断りながらもエルミーに真剣な顔で言う。
「ビールはプリン体が多くて痛風になりやすいんだよ」
「それは知っていますが、私も」
「それを一日何リットルも飲むよな、ドクツ人は」
「大丈夫です、痛風は治る病気です」
「だからいいのかよ」
「ドクツ人はビールを飲まないと死んでしまいます」
 エルミーは真顔で言い切る。
「それにビールは飲むパンと言われていてエネルギー補給にもいいので」
「そうですよ、ビール位何でもないですよ」
 リディアもエルミx−の側に立って話す。
「ソビエトではウォッカですから」
「おい、朝からかよ」
「カテーリン書記長はお水とウォッカだけは制限しませんから」
 つまりソビエトではウォッカは水と同じ様なものだというのだ。
「生きる為に必要だからと」
「ソビエト人はウォッカかよ」
「寒いので」
 それで飲まないと、だというのだ。
「ソビエトでは何時でも何処でも好きなだけ飲めるんですよ」
「それはもっとまずいだろ」
「そうですか?」
「つまりソビエトじゃどいつもこいつもいつもウォッカ飲んでるんだな」
「はい、そうです」
 その通りだというのだ。
「おつまみもちゃんと出ますよ」
「ウォッカばかり飲んでれば動くのかよ」
「ソビエト人は平気ですよ」
「寒いからなんだな」
「今から行くシベリアも寒いですよ」
 そこもだというのだ。
「有名だと思いますけれど」
「まあそれはな」
 田中も知っていることだ、シベリアのあまりもの寒さは。
「だから防寒対策もしてるからな」
「潜水艦もまた」
「というかあそこそこまで寒いんだな」
「だからこそ私もバルバロッサ作戦では考えた」
 レー
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