空白期編
家族
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そしてあのクリスマスから半月。
全身打撲はある程度治り、刺された背中も傷口はふさがったため、今は足のリハビリをしている。
もう立つ程度なら問題ないようになった。
でもまだ歩くのは困難なため、外に出るときは車椅子を利用している。
だから・・・。
「そういえば陽龍、車椅子ってこれで二度目だよね」
「その話しはやめようぜ、フェイト・・・」
学校に行くのももちろん車椅子だった。
「? なんで車椅子二回目なんだ?」
休み時間で暇になった慎吾が話しかけてくる。
ああ、そういえばあの時はいなかったんだっけ?
「おにぃは闇の書事件の時にレアスキル使いすぎて筋肉痛になって車椅子に乗ったことがあるんだよ」
「なに余計なこと言ってんだよ、美愛!?」
「本当のことだしー♪あとこのこと知ってるのは私とアリシアとフェイトとなのはと・・・管理局の人たちかな?」
しかもご丁寧に知ってる人の報告までしやがって・・・。
「へえ・・・あ、そろそろ廊下でよ。なのはやアリシアたちが出てくるだろうし」
そしてオレたちはフェイトに言われ、廊下にでた。
「あ、美愛、車椅子押して。動かすのめんどい。手が疲れる」
「えー」
なんだかんだ言いながらも押してくれる美愛にプライスレス。
そして五年後。
リハビリを続けた結果、全身打撲は完治。背中の傷は多少の痕は残ったものの治った。足も運動ができるまで治った。
そして問題の魔法。
魔法はまだしっかりと使えるわけではないが、あと一ヶ月もすれば問題ないだろう。
そのため、オレは高校へ行かず、管理局で働くことを決意した。
しかも、同じように働くことを決意したのはオレだけではなかった。
オレのほかにもアリシア、なのは、フェイト、はやてもだ。
アリシアはひとりでも多くの人を助けたいという理由で、執務官に。
なのはは五年前のような事故を起こす人をなくしたいと願い、人を育てる教導官に。
フェイトは悲しみに暮れる人を救いたいと、アリシアと同じ執務官に。
はやては六年前の償い。そしてリインフォースへの思いを受け継ぎ、司令官に。
オレはスカリエッティを捕まえるため。過去のオレのような後悔を誰にもして欲しくないと、なのはと同じ教導官になることを決意した。
そして同じ魔法を使う美愛と慎吾は、管理局で働かない、というだけで高校に行くわけではない。
二人は母さんの実家、ヴァレスティア社で働くらしい。
しかし中卒で働ける訳もなく、ミッドで専門学校に通うことになった。
ちなみにアリサとすずかは普通に高校に行く。
「じゃあアリシア、行くぞ」
「うん!」
今日からオレとアリシアは母さんが用意してくれたマンションの二部屋を使い、生活する。
まあ、部屋はちがくても隣同士だ
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