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Element Magic Trinity
上には上がいる
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「10分なんてとっくに過ぎてるのにまだ魔法は発動してない」
「もう心臓に悪すぎるぜぇ!いつ終わるんだよ」
「ねえ・・・あの巨人の動き・・・遅くなってない?」

ギルドを守る為戦うクロス達は、巨人が発動しようとしている煉獄砕破(アビスブレイク)の魔法陣を見ていた。
ミラの話では発動まで10分ほどなのだが、10分経っても魔法は発動されない。
それはこの巨人の動力源であるエレメント4を倒しているからなのだが・・・それをクロス達は知らない。

「中にいるナツ達が必死に食い止めてるんだよ、きっと。祈るしかないね・・・」
「姉さん・・・俺、信じてるよ」

カナが巨人を見上げて言い、クロスはティアを心配するかのように呟いた。





「グレーイ!」
「ルーーー!」

一方その頃、こちらは先ほどまで大海のジュビアと戦っていた巨人の屋上。
そこには倒れるジュビアと、ジュビアの熱湯により火傷を負ったグレイとルーがいた。

「エルフマン!?アルカ!?あれ?何でミラちゃんまで・・・」
「ミラ、いつの間に乗り込んで来たの?」
「それがよー!ファントムがミラを潰そうとしてよー!マジで許せねー!ぶつぶつぶつ・・・」

その2人にエルフマンとミラ、アルカが駆け寄る。
アルカは相当ご立腹の様で、明らかに不機嫌そうな顔をしていた。

「こいつは3人目のエレメント4か!?」
「何か幸せそうな顔でぶっ倒れてるな」

何故か幸せそうな笑みを浮かべて倒れるジュビアに首を傾げるアルカ。
そしてすぐにジュビアから目を逸らし、「ファントムめ・・・ミラを泣かせやがって・・・」と再びぶつぶつ呟きはじめた。

「あと1人。あと1人倒せば煉獄砕破(アビスブレイク)を止められるわ」
「え!?」
「!?」
「この魔法や巨人はエレメント4が動力だったんだ」
「じゃあ僕達、動力源を倒したって事!?やったー!」

ミラとエルフマンの言葉に驚く2人。
ルーは状況をすぐに理解し、絞り終えたブレザーを着た。

「まだ間に合う!いけるわっ!」







一方、最後のエレメント4にしてエレメント4最強の男『大空のアリア』と戦っているナツは・・・。

「ハァ、ハァ、ハァー、ハァ、ハァ・・・」

傷だらけの姿でアリアと対峙していた。
対するアリアの身体には掠り傷1つなく、苦戦を強いられているのは誰が見ても明らかだった。

「よくぞそこまで立っていられる。大したものだ」
「くそっ!」

右拳に炎を纏い、勢いよくナツはアリアに向かっていく。

(何だコイツ・・・こんな一方的にやられてるナツは初めて見るぞ・・・)

柱に身を隠すハッピーは細かく震える。
6年間、ナツとはほぼ毎日一緒に行動しているが、こ
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