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紅眼の銀狼が幻想入り(アカメノギンロウガゲンソウイリ)
第七章 人形使いと物部の道士
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操る程度の能力』?」

「そうだぜ。」

魔理沙が答える。

「違うわよ!『魔法を使う程度の能力』!!」

アリスが訂正する。

「あれー?そうだっけ?」

魔理沙はすっとぼけている。

「まあいいわ。で、魔法のキノコを探しに行くんだったわね。」

「ああ、行こうぜ。」

「大丈夫かな?迷ったりしそう…。」

銀牙の心配をよそに一行は家を出る。

数時間後…。

「で、案の定迷うし!!」

「おかしいわね。この辺来たはずなんだけど…。」

「しかも魔理沙とはぐれちゃったよ!?」

銀牙の言うとおり二人のそばに魔理沙はいない。

「しょうがないわね。とりあえず歩きましょう。」

二人はあてもなく歩き始めた。

すると脇道から道士服を着た少女が現れた。

「な…なんじゃお主たちは!?」

「それはこっちのセリフよ。あんた誰?」

「我は物部布都と申す。主らは何者じゃ?」

「ご丁寧にどうも。私はアリス・マーガトロイド。魔法使いよ。」

「あ、紅狼銀牙です。」

二人は布都と名乗った少女に自己紹介する。

「うーん…。」

「な…なんじゃ?」

「なんかアンタ…気に食わないわね…。」

アリスはぶっちゃけた。

「ほうー。奇遇じゃの。我もじゃ。」

二人の間に険悪なムードが流れる。

ゴゴゴゴゴという擬音が聞こえてきそうだった。

「え…えーと…。」

銀牙はただ立ち尽くすのみだった。
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