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紅眼の銀狼が幻想入り(アカメノギンロウガゲンソウイリ)
第六章 勝負開始

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「無理だよ!勝てっこ無いよ!!」

「だーいじょうぶだって。手加減するからさ。」

「決まりね。」

「霊夢まで!?」

なんだか強引にやる流れになってしまった。

「じゃあ私が審判を勤めるわ。まずスペルカードの枚数を宣言して。」

「枚数を?」

「2枚だ。」

銀牙の手元にはさっき覚えたマスタースパークしかない。

「これしか無いな。1枚で。」

「了解。それじゃお互いの技を出し合って先に全ての技を破った方の勝ちよ。勝負が決まったら余力があっても相手を攻撃しないこと。いいわね?」

「あぁ。」

「うん。」

「それじゃ勝負開始!!」

霊夢の合図と共に戦いの火蓋が切って落とされる。

「先手必勝!『マスタースパーク』!!」

ゴオオオオ…。

魔理沙の手からマスタースパークが放たれる。

「うわわわ!『マスタースパーク』!!」

ゴゴゴゴゴ…。

負けじと銀牙もマスタースパークで応戦する。

バチィ!!

二人のマスタースパークがぶつかり合い相殺する。

「うわ!」

「ちっ!くらえ!!」

ドドドドド!!

魔理沙の手から星型の弾幕が放たれる。

「うわっ!えっとえっと…。」

「弾幕を作って応戦するのよ!!」

「こ…こうか!?」

ズババババ!!

霊夢の助言により銀牙は弾幕を作って応戦する。

ガガガガガガ!!

「うおおおおお!!」

「くっ…。」

二人の弾幕がぶつかり合う。

だが少し魔理沙の方が優勢のようだ。

「ま…まずい!!」

弾幕が少しずつ銀牙に近づく。

「う…うわ!!」

やがて弾幕は銀牙のもとへ到達した。

ズガアアア!!

「うわあああああ!!」

「今だ!!『ブレイジングスター』!!」

魔理沙がホウキに乗り星を撒き散らしながら突進する。

ズバアアアア!!

「ぐわああああ!!」

銀牙は吹っ飛びその場に倒れこむ。

ドシャ。

「勝負ありね。魔理沙の勝ちだわ。」

霊夢がそう判断し、魔理沙に軍配が上がる。

「く…くそー。」

「なんだ。全然弱いじゃないか。期待はずれだぜ。」

「ひどいよ魔理沙。手加減するって言ったじゃないか。」

「手加減すると言ったな…。あれは嘘だ。」

「えー。」

「まぁ、もっと強くなったら再戦してやるぜ。」
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