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真・恋姫無双 矛盾の真実 最強の矛と無敵の盾
反董卓の章
第4話 「俺の意見は――――」 
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、演じる役者はだれでもいいのだろう。

 そもそも連合の発起人は……袁紹じゃなかったはずだ。

「それと……劉焉については、南蛮からの侵攻を受けていて手が離せないらしい。本当かどうかは知らないが」
「……確かに、最近南蛮との諍いが増えていると報告がありました」

 雛里の報告――おそらくは商人や細作からの情報だろう。
 確かに、劉焉が反董卓連合に参加したというのは聞いたことないが…………

「巴郡の厳顔さんから、南への商人が度々南蛮人に襲われているという話がありました。今回の事に関係あるかどうかは定かではありませんが……連合に参加しづらいというのは本当かもしれないです、あう……」
「……ありがとう、雛里。さて、そこで俺達だ…………まずはみんなの意見を聞こう。雛里はどう思う?」
「あわ……あわわ…………わ、わたしでしゅか……!?」

 俺の言葉に、あわわと慌てる雛里。
 いつもならその様子に苦笑するところだが……

「え、えっと…………その………………わ、私は、連合に参加する……べきだと思います…………あぅ」
「雛里ちゃん……」
「ひうっ!」

 桃香の言葉に、瞬時に頭を隠すように蹲る雛里。
 俺は、帽子に全身を隠すように縮こまった雛里を見て、桃香を睨む。

「あっ…………ご、ごめんなさい」
「………………ふう。雛里、その理由(わけ)は?」
「あわわ………………」

 俺に促されて、こわごわと立ち上がる雛里。

「あの…………や、やっぱり、相手の大義名分が立ち過ぎています。これに反対した場合……董卓さんの次は、桃香様が粛清されかねません。それに。劉焉さんのように断る正式な理由も立場もありませんし……劉表さんが参加している以上、三州同盟を守る上でも董卓さん側に着く訳にはいかない、かと……」
「ふむ…………朱里の意見は?」
「…………ほぼ、雛里ちゃんに同意、ですね。三州同盟の手前、劉表さんと敵対するわけには行きません。三州同盟の中心が劉表さんなのは、間違いありませんから……」

 荊州・益州・梁州の三州同盟は、劉表という政治力に長けた人物が桃香の後ろ盾になっているからこそ、劉焉も賛同している部分がある。
 逆を言えば、桃香個人では劉焉が同盟を結ぶことなどありえなかったのだ。
 
 相手は中央で政治実績もあり、州牧という新しい官職まで作った人物だ。
 対して桃香は、黄巾の乱での功績で刺史に抜擢され、つい最近州牧になったばかりである。
 政治的信用に足る実績を上げているわけではない。

 何より劉焉は皇族でもある。
 同じ皇族である劉虞が袁紹側を認めた以上、それに反対する者との同盟は自身の信用の失墜にもなりかねない。

 劉焉自身が劉虞を批判しているならともかく…………それに対する
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