反董卓の章
第4話 「俺の意見は――――」
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日本の戦国時代の忍者、海賊、雑賀や根来衆みたいなものを考えている。
だが、それらは精強な反面、金での付き合いになるから信用が置けない。
ましてや国が弱まれば、簡単に相手に寝返るようになるだろう。
それに、まとめる人物の才覚一つで国に依るか、独立独歩になるか、という問題もある。
「う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん………………やっぱ、まだ早すぎるか。やはり管理する側がもっと経験値を貯めないと。今のままだと国を二分するきっかけになりかねないな…………そもそも、まだ国にもなってないし」
「は、はあ……????」
俺の呟きに、馬正が理解できない顔をしている。
朱里や雛里ならともかく、馬正には少し難しすぎたかもしれない。
様々なことを学んでもらったとはいえ、馬正の知的能力は朱里や雛里に比べれば、文官よりちょっと上程度でしかないのだから。
今後の先の先…………蜀建国のことまでは馬正を含め、朱里や雛里にも構想として伝えてはいる。
だが、国を興すことや領地を広げることはたやすくとも、統治し続けることはとても難しい。
そのことを学んではあるが、完全には理解できていないのだろう。
建国の際にあった崇高な理念や精神は、年月が経てば人の愚かさゆえに廃れていく。
それをいかにして伸ばし、中興ができる程度の余地も残すことができるか。
それでこそ国というものは百年以上続いていくと、俺は考えている。
だからこそ……最初にできうる全てのことをやるべきではない、そうも考えている。
「まあ、それはこれから先の話さ……まずは全ての基礎となる、今の梁州を良くしていくことを考えよう。ともかく、領内警備の重要性と交易商人のもたらす利益がいかに素晴らしいかを劉焉・劉表に再度説得するとして……」
「は。あとは街道整備の強化、ですな」
「そういうこと。交易街道には見張り台や駐屯地の新規建設も盛り込んでいくとしよう。やれやれ……この賢者の石も、すぐに無くなることになりそうだなあ」
手に持つ拳大の石。
元の世界であれば、それはオリハルコンの触媒ともなる貴重な石だ。
だが、オリハルコンの精製は俺にはできない。
いや、元の世界ですらメイゼル博士を含む、全世界で数える程度でしか精製技術が確立していないのだ。
それに最高純度のオリハルコンは、やはりメイゼル博士一人しか精製できてはいない。
トライデントの技術開発部が、いかにオリハルコンを精製できていても…………最先端技術ではアーカムの開発部が一歩も二歩も上だ。
それは、俺のアーマードマッスルスーツが証明している。
フリーメンテナンス、学習機能がついた次世代型オリハルコンスーツ……『インテグラル』
大槻が使っていた三種
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