反董卓の章
第4話 「俺の意見は――――」
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さて、数多くの恋姫創作の中で出てきたであろう火薬の登場です。
これを出すと絶対に突っ込まれそうなので、先にいろいろ説明しておこうかと思います。
実は、この作品の中で以前に火薬に否定的なことを書きましたが……それはあくまで『鉄砲』についてなんですよね。
では何故鉄砲が否定的なのか……いろいろありますが、代表的なものに製鉄技術の未熟さが挙げられます。
銃の歴史は、実は最古は唐なんです。
ですが初期の銃(飛発)と呼ばれるものは、木の板の上に横に穴を開けた筒を縛り付けて、火薬と丸く磨いた石玉を入れて発射したものだったそうです。重くて2〜3人で板を持って担いで発射されたそうですが……石玉が割れたり、砲身が火薬に耐えられなかったり、火薬が足りなくて発射もしないなど、ほとんど飛ばなかったそうです。
500年経ってもそんな製鉄技術なのに、500年前に火縄銃のような精密な製鉄技術を教えたとして、それをできるかといえば……答えはNO。
これは、火縄銃を実際に見ればわかるのですが、ものすごい精密な金具と製鉄技術の結晶なんですよ。
現代では、金槌で作れと言われても絶対出来ません。
現代では再生不可能とまで言われる、当時の刀職人の最高峰の人物たちが寄り集まって、何十年の歳月もかけて完成したのが種子島であり、国友銃を代表する日本製火縄銃です。
そんな技術が、設計図があります、製鉄法を教えます、さあ鉄砲作れでできるか……できるわけありませんがな。
モノ作りは根気と個人の技量が物を言います。
現代の機械に頼る製法ですら、個人の技量で天と地の差があります。
昔のまともな工具もない時代、玉鋼どころか鋳鉄の製造技術すらない、純度の低い鉄の剣が『何でも切り裂く神の剣』などともてはやされていた時代に、鉄砲なんて。
主人公が神のような製造技術チートをつけるか、魔法でもつけるならともかく、ねえ?
まあ、個人的意見ではありますが……
だからこそ、この作品では銃器の持ち込みはありません。
そんなのなくても、方法なんていくらでも……(ボソ)
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