魔法先生ネギま!
0434話
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ホワイトスターの方に置いておけば、それこそこの世界の者達だと手出し出来ないだろうな」
「その辺はアクセル君に任せるけど……」
ネギがそう言いかけた時だ。これまで黙って話を聞いていた明石が一歩前に出る。
「ちょっと待ったぁっ! え? 何? 今の話を聞いてるとアクセル君はこの魔法世界はともかく、麻帆良とかがある現実世界とも違う場所の出身って事になるんだけど……マジ!?」
「ん? 千鶴、舞踏会の前に説明するって言ってなかったか?」
その辺はあの時に千鶴が説明したとばかり思ってたんだが……そう思って視線を向けると、黙って首を左右に振る。
「時間も無かったし、あの時は完全なる世界の説明で精一杯だったのよ」
「っていうか、それは私も初耳なんだけど!?」
ネギの従者である筈の早乙女までもが驚きの表情で俺を見ており、同時に甲板に集まっていた結構な人数が同様だとばかりに頷いている。
「あー、そうだな。なら改めてこの場で自己紹介をしておくか。……今更だがな。俺の名はアクセル・アルマー。これはそのままだ。ただし出身はこの魔法世界でも現実世界でもない、いわゆる平行世界だな。そこで世界に喧嘩を売れる程度の人型機動兵器部隊の隊長を務めてるんだが、ちょっとしたテロに巻き込まれて平行世界間を転移する為の転移装置の暴走でこの世界に跳ばされてきた訳だ」
『えええええええええええ!?』
さらりと説明した俺の真実に、驚愕の声を上げる面々。それを横目に、質問責めにされるのは御免とばかりに船内へと戻っていく。
「ネギ、クルトに返事をするのは?」
「あ、うん。30分後くらいかな」
「分かった。ならその頃にまた戻って来るから、ここの騒ぎはよろしくな」
「え!? ちょっ、アクセル君!? 僕に押しつけていかないでよ!」
そんな悲鳴を上げるネギの声を無視して、甲板にいた面々へと声を掛ける。
「あー、俺への質問に関してはネギに聞けば答えてくれる筈だ。俺の記憶を追体験したからな」
それだけ言って、さっさと影のゲートへと身を沈めるのだった。
「アクセル、言い逃げやん」
そんな小太郎の唖然とした声を聞きながら。
「グレートグランドマスターキーを俺に預ける、か」
気絶した俺が目を覚ました部屋。そこのベッドに寝転がりながら思わず呟く。
確かにネギの考えとしては正しいし、魔法世界の妙な奴に狙われる可能性も考えると俺に預けるというのは正解だろう。少なくてもその時点で魔法世界の住人はグレートグランドマスターキーを入手するのが非常に難しくなる。そうなると残るのはMMか、あるいは魔法世界の住人に依頼された現実世界の魔法使い達だが、それすらも俺がホワイトスターへと戻ってしまえば手を出す事は難しいだ
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