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ドラゴンクエスト5〜天空の花嫁……とか、
第13話:身内の事なんだから、重い腰上げろよ!
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あげましょうよ!」
そう……そして俺の戦力の一部になれ。その筋肉を俺の為に存分に役立てよ!

「しかし儂はもう歳で……とても“氷の館”まで行けるかどうか……」
ふざけんなよ! 筋骨隆々のそのボディーがあれば、俺達が徒党を組んで進撃するよりも、遙かに難易度が低くなるだろう!

「でも俺は“鍵の技法”を受け取る気がないんです。信用してもらってる様ですが、何時か悪用してしまうかもしれない……そんな重圧には耐えられないんです! でも生み出したお爺さんなら、“鍵の技法”の封印を解かなくても使用できるはずですから……」
そして俺の戦力になれ!

「……………」
爺さんは目を閉じ天を仰ぎながら考えてる。
良いんだよ考えなくても。良いんだよ原作なんて無視しても。
主人公である俺への危険度が下がれば、それが一番良い事なんだよ!

「少年よ……確かアルス殿と申しましたな?」
「あ、はい。アルスです」
出会って早々に自己紹介したのに、年の所為で忘れそうになったのか?

「君は清い心の持ち主のようだ……封印を解き危険度を上げることなく、今回の事件を解決させようと試みる。分かりました、儂は貴方に賭けてみましょう! 儂自らがザイルの下に赴き、この愚かな行為をやめるよう説得してみましょう!」
しょっしゃぁー! これでザイルが暴れても、爺さんパワーでガツンとKO!
雪の女王が相手でも、俺ちゃん安全に高みの見物!

「ところでお爺さん……先程仰った『氷の館』って何ですか?」
「ん? おぉそうでしたな! 氷の館とは……ザイルが立て籠もってる秘密基地の事です」
秘密基地って……ガキか!?

「何故……お爺さんはザイルがそこに隠れてるって知ってるんですか?」
「うむ……事件が起きて直ぐに、ザイルが一度だけ帰ってきてな……『爺ちゃん。もうすぐ爺ちゃんの汚名を晴らしてやるから! 俺が氷の館で全てを解決してやるから!』と叫んで出て行ったのだよ。だからそこに居るだろうと……」

愕然としたね俺!
知ってて何故に何もしないのかって!
『老体だから何も出来ないんですぅー』って傍観してないで、孫の説得にくらいは行こうよ!
きっと誰かが何とかしてくれるなんて思ってないで、身内の恥として事件解決に尽力しようよ!

「ではお爺さん……私達と一緒にお孫さん(ザイル)を説得し、春風のフルートを取り戻しましょう! 素直にフルートを返してくれれば、きっとポワン様も寛大な心で許してくれるはずです」
俺なら許せないな……これ程大事(おおごと)になるまで放置しておいた、このジジイを許すことは出来ないだろう。

「おぉ……ポワン様も許してくださいますか!? そうであるのなら儂も頑張らねばならないでしょう!」
そう言うと爺さんは“よっこいしょ”ってな感じで
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