てるてる坊主
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
イは驚き、ルーは首を傾げる。
「ジュビアにはあなたを傷つける事は出来ない」
煉獄砕破の魔法陣は徐々に完成へ近づいていく。
が、不思議な事にその魔法陣のファントムギルド側・・・つまり、今グレイとルーがいる側には雨が降っているが、クロス達がいる妖精の尻尾のギルド側には全く雨が降っていないのだった。
「は?傷つけられねぇ・・・て、勝ち目はねぇって認めちまうのか?」
「あれ?あなた・・・ってグレイの方向いていったけど、僕は?」
ルーの言葉はスルーされた。
「ジュビアはルーシィより強い。ジュビアならあなたを守ってあげれる」
「守る?何で俺を」
「そ・・・それは、あの・・・」
ジュビアは頬を赤く染め、口ごもる。
すると、突然ルーが口を開いた。
「強いよ」
「え?」
「ルーシィだって強いよ。どんなに自分が不利な状況でも諦めないし、困ってる人がいるなら自分が傷つこうとその人を助ける。確かに力では君に及ばないかもしれないけど・・・」
そこで一旦区切り、真剣な目でジュビアを見つめた。
「ルーシィの強さは力なんかじゃない。力よりもっと大切なモノが強いんだ!」
それは、ルーシィが入って来た時から・・・ギルド所属・鉄の森事件・ガルナ島とほぼ全ての事に関わってきたルーだから言える事だった。
そんなルーシィの為だから、滅多に抜かない銃を抜き、助け、励まし、戦う。
「・・・」
珍しく真剣な顔つきのルーを仲間であるグレイでさえ驚いたような目で見る。
実をいうと、かつてのルーは『ティア以外の女の子には興味ないよ』とハッキリ言うほど、ティア以外の女に興味を示さないし関わろうともしなかった。
まぁエルザやミラと言ったギルドメンバーは別として、だ。
が、そんなルーが新人でまだよく知らないルーシィをとても気に入っている。
それだけでギルドを驚かせる事だったし、更にその少女の為に銃まで抜いたというではないか。
それを聞きつけたアルカがその日は豪勢なご馳走を作ったのだが・・・何故その日ご馳走だったかを当然ルーは知らない。
「・・・で、何でグレイを守るの?」
「は?」
「え?」
先ほどまでの真剣な顔つきはどこへやら。
ルーは一瞬にして普段の表情に戻り、首を傾げた。
「だってそうじゃん。ギルドでトップクラス、実はティアだって陰でその実力を評価してるほどの魔導士であるグレイを守る必要なんてなくない?」
「はぁ!?なんか今初耳すぎる情報言わなかったか!?」
「当たり前じゃん。これは僕しか知らないもん。でもね、ティアはナツとかグレイ、あとカナ辺りの実力は認めてるよ。ラクサスは認めてないけど」
その時グレイが「マジかよ」と言い
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ