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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
もしもチートなのは外伝 私の義兄は鬼いちゃん
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力が噴出し、そこに至ってなのはは―――クロエが自分を全然許す気が無い事に気付いた。

「悪い子にはお仕置き。年上をそんな形でしか気遣えないなんて・・・・・・
 身 の 程 を わ き ま え よ」
(あ、これ無理な奴だ)

なのはは理解した。恭也が身内のために怒る兄ならば、黒衣は身内を叱る兄だと。
そこからは目も当てられない惨劇の始まりだった。

『こら、弾幕の張り方が雑になってるぞ。きっちり先読みしないと・・・あっ』
『その程度の児戯、僕には通用しない・・・ふっ!』
ズドンッ!!
『きゃぁぁぁーーーー!!』
「なのはちゃんふっとばされたー。これで10回目ね・・・そろそろ止めたほうがいいかしら?」
「うわぁ、陸戦ランクが頭おかしい数値叩きだしてる・・・」
『バインドは止めておけ。あの筋力だと・・・ほら、砕かれた』
「あ、クロノ。提督は落ち着いた?」
「うん。それにしてもあれがなのはちゃんのお兄さんか・・・鬼だね」
「ふぅん、あの馬鹿力・・・成長したらオーム兄さんといい勝負するかもね」
『おお、スターライトブレイカーを叩き斬ったか。万事休すだな。大人しく吹き飛ばされて来い』
『クルトさん見捨てないで!?おねがい!!あ・・・あ・・・』
『手加減はする。気にせずに・・・吹き飛べ』
『に゛ゃああああーーーーーーー!!!!』
ズドカァァァァンッ!!
「お、クリティカルヒット」

プロテクションも駄目。バインドも駄目。シューターもスフィアも頭の後ろに目があるのではという反応速度で全部回避。シールドも光子力バリアよろしく飴細工状態。目つぶしは目をつぶったまま攻撃され、虎の子のSLBも正面から切り伏せられた今、もうなのはに出来ることなど何もなかった。
その日、なのははクロエの背中におぶられて帰宅。その顔は真っ白に燃え尽きた表情であり、家族が何を聞いてもその日中生返事しかしなかったという。反面クロエはやり遂げた顔をしており、その日何があったのか高町一家は首を傾げることになる。


これが、将来「管理局の白い悪魔」と呼ばれる少女の不屈の心を力尽くでへし折る唯一無二の存在・・・
「双剣の黒い魔人」伝説の始まりであるとか無いとか。
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