第一章その七
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液で濡れており白く輝いていた。白い息が蒸気の如く吐き出され真っ赤な舌が薄気味悪く蠢いている。そして顔も漆黒の毛に覆われていた。その姿はまさしく人狼のそれであった。
「野獣か」
「ほう、人間共は俺をそう呼んでいるのか」
役の問いかけに人狼はそううそぶいた。
「俺をあの野獣と同じ呼び名で呼んでくれるのは有り難いな。俺はその野獣より遥かに偉大だが」
「ほざけ、化け物が」
本郷が吐き捨てる様に言った。人狼の眉がぴくりと動いた。
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