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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第36話 地球の平凡な日常
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に参加している分、どの辺りで止めれば良いかタイミングがいまいち分からない。
今のライは涙目でこっちを羨ましそうに見ている。………だけどここで救いの手を差し出したら更に意固地になって素直になれないかもしれない。

「2つか………俺甘いものってあんまり好きじゃないからな………」

ライの体がピクッと動いたのが分かった。

「星と夜美は無理か?」
「夕飯もありますし、2つはちょっと………」
「我も………体型が………」
「気にする必要はないと思うけど、まあそういうのなら仕方がないか………」

ライにわざと聞こえるように言った。
さて、ライはどうでるか………

「そ、それじゃあ仕方がないな………捨てるのは勿体無いしここは僕が………」
「じゃあアギトに持ち帰ってあげるか」
「そうですね、セッテは………煎餅あげれば満足するでしょ」
「えっ………?」

まさかの2人の答えにライは呆気にとられた。


「えっ、えっ!?この流れは僕に………」
「流れ?何の事です?」

今日の星はかなり意地悪である。楽しそうにニヤリとしながらそう言った。
………これは買い物中何かあったか?

「まあまあ、ライを弄るのはこれくらいにして皆でクレープ食べるか」
「そうだな。………あのベンチでよかろう」
「はぁ………仕方がないです、今回はこれぐらいにしておきましょう」

そう星が言ったのを期に、夜美が言ったベンチまで移動した。
しかしここで再びあることに気がついたか。

(俺の隣に座るか座らないかで喧嘩になるんじゃ………)

そんな事を思っていると、3人はさっさと並んでベンチに座ってしまった。

「あれ………?」
「どうしましたレイ?」
「いや、何でも………」

取り敢えず空いたライの隣に座る。

「美味しい〜!!」
「だな、この酸味が良い」
「イチゴ美味しいです」

「………うん、普通だ」

3人が満足そうに食べている中、俺はハズレのクレープを頬張る。

「ねえねえ星、夜美、交換しよ」
「良いですね、じゃあ先ずは夜美のを………」
「我はライのを………」
「ありがとう、じゃあ頂きまーす!!」

「あの………俺も混ぜてくれない?」

「レイのは微妙そうだから良いや」

ライにキッパリと断られ、悲しく自分のクレープを食べる。
うん普通だ………俺でも作れそうだ。

「レイ」

俯いて食べていると3人が俺の前に立っていた。

「どうした?」
「はい」

星の言葉と共に3人がクレープを俺に向けてきた。

「交換はする気はないがやらんと言った覚えはない」
「そうだよ〜別に意地悪で言ったんじゃないよ」
「お前等………」

あまりの嬉しさに思わず涙が………

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