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紅眼の銀狼が幻想入り(アカメノギンロウガゲンソウイリ)
第四章 異変
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「…?」
「どうしたんですか?」
「おかしい…。結界が開かないわ。何かに邪魔されてるみたい。」
「するとどうなるんですか?」
その問には魔理沙が答えた。
「察しの悪い奴だな。お前は帰れないって事だよ。」
「ええ!?そんなの困りますよ!!」
魔理沙の鋭すぎる物言いに驚きを隠せない銀牙。
「それなら俺はこれからどうすればいいんですか!?」
「なーに、少しの辛抱さ。結界を直してもらえばすぐに帰れる。それまで霊夢が面倒見てやりゃいいんだ。な?」
「嘘!?そんなの悪いですよ!!今すぐ帰してください!!」
霊夢はしばらく考えた後、答えた。
「しょうがないわね。あんた行くあてもないだろうし、帰るまでなら面倒見てあげるわよ。」
「さすが霊夢。話がわかるw」
「いいんですか!?」
「た・だ・し!!タダじゃないわよ。一日一食の食事とお風呂と寝床は用意してあげる。その代わり、あんたには仕事を探して働きに出てもらうわ。」
いきなりの出来事に銀牙は度肝を抜かれる。
「そんな!?俺、この世界の右も左もわかんないんですよ!?それに一日一食って…。」
「こっちも財政が厳しいのよ…。慈善事業じゃやってられないわ。」
「って事だ。どうする?」
銀牙はしばらく考えた後、答える。
「わかりました。今日からお世話になります。霊夢さん。」
「おっ、覚悟を決めたな。えらいぞ。」
「魔理沙、茶化さないの。それじゃよろしくね銀牙さん。それと私のことは呼び捨てでいいわよ。あと敬語も使わなくていいから。」
「はいっ!よろしくお願いします。霊夢さん。」
「れ・い・む!!でしょ?」
「…う。」
「…?」
「わかったよ。これからよろしく!霊夢!!」
「はい。それじゃよろしくね、銀牙。」
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