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紅眼の銀狼が幻想入り(アカメノギンロウガゲンソウイリ)
第二章 ようこそ幻想郷へ

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少年はぽつんと建っている神社、博麗神社に到着した。

「着いたな。すいませーん。誰かいませんかー?」

「はいはい、参拝客かしら。」

少年が声をかけると赤い巫女服を着た少女が顔を出した。

「あの…巫女さんですか?ここがどこだかわかります?」

「ここは幻想郷。ちなみに素敵なお賽銭箱はそこよ。」

少女は答えると近くにある賽銭箱を指差した。

「幻想郷?聞いたことない地名だな。ここからどうやって帰ろうか…。」

「あなた外の世界の人間ね?ちなみに雅なお賽銭箱はそこよ。」

少女は少年に確認を取ると再び賽銭箱を指差す。

「あいにく今は持ち合わせがないんですよ。って今、外の世界って言いました!?」

「ええ、言ったわ。なんだ、参拝客じゃないのね。」

「どういうことですか!?説明してください!!」

「はいはい。わかったわよ。うるさいわね。」

少女は少年が参拝客でないと分かった途端態度を変える。

「えーと、何から話せばいいかしら。まずここは幻想郷。あなたたちのいる外の世界とは別にある世界よ。で、あなたはそこに迷い込んだって訳。」

「なんだって!?あああ、なんという事だ!一体どうすればいいんだ!?」

「多分また紫の仕業ね。全く…あのスキマ妖怪…。」

「今すぐ元の世界に戻してください!お願いします!!」

「だからうるさいって…。心配しなくてもすぐに返してあげるわよ。」

二人が話していると空から黒服の少女が現れた。
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