暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0433話
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でそう呟く。

「でも、私達がこの魔法世界を救う鍵だなんて……ちょっと荷が重すぎだよ」
「何言うてんのや。夏美ねーちゃんのアーティファクトがあれば100人力やん」
「ちょっ、小太郎君。何もこんな所で言わなくても!」
「アーティファクト?」

 夏美の姿を見て、小太郎へと視線を向け、最後にまた夏美へと視線を向ける。

「うふふ。小太郎君と夏美ちゃん、舞踏会の時に仮契約をしてたんですって」
「ちづ姉……」

 顔を真っ赤にしながら千鶴へと抗議する夏美。
 まぁ、確かにこういう事態になった以上は魔法に巻き込むとかなんとか言ってられないし、それ以前に魔法世界にいる時点で手遅れな以上は仮契約をしておいた方がいいのか。ただ問題なのは……

「小太郎の影響で妙に好戦的なアーティファクトが出てなければいいんだがな」
「あー、確かに。アクセル君っていう前例があるもんねぇ」

 苦笑を浮かべながら告げる円だが、その実例が円のアーティファクトなんだと思うが……

「あ、それは大丈夫や。夏美ねーちゃんのアーティファクトは孤独な黒子って奴で、使うと強力な認識阻害が展開するっちゅう奴や」
「それはまた、随分と便利そうなアーティファクトだな」

 隠密行動には最適と言ってもいいだろう。特に今回みたいに敵の本拠地に乗り込む時には随分と頼れそうなアーティファクトだ。

「でもこれ。なんか私の影が薄いってのを現しているようでちょっと嫌なんだよねぇ」
「ははは。しゃーないやん。夏美ねーちゃんは実際影が薄いんだし」
「ちょっ、小太郎君。それ酷くない!?」

 そんな風に夏美と小太郎が話していると、ネギが手を叩いて皆の注意を引く。

「それでは早速ですがオスティア廃都についてです。ハルナさん、朝倉さん」
「はいはい、この5時間の観測結果を見よ!」

 早乙女がそう言い、朝倉と共にスクリーンにその観測結果を表示する。
 そこにはゲートポートを中心としたオスティア空中王宮跡が。そしてその両端に墓守人の宮殿と旧オスティア市街地が浮いているという状態だった。そしてその3つが白い光によって覆われている。

「アーニャちゃんのバッジの反応は墓守人の宮殿から来てるわ。つまり敵の幹部連中がいるのはそこで、同時にグレートグランドマスターキーがあるのもそこになる訳ね」
「それはええんやけど、その3つを覆っている白い光はなんなんや?」

 当然と言えば当然の小太郎の質問に、何故か得意そうな笑みを浮かべて早乙女は口を開く。

「聞きたい? それはね……膨大な魔力で編み込まれた超大規模積層魔法障壁。……分かりやすく言えばバリヤーよ!」

 背後にドドーンとでも擬音が付きそうなポーズでそう告げてくる早乙女。何でそんなに得意そうになってるんだ
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