魔法先生ネギま!
0433話
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界消滅の危機です』
世界の危機。それが何を意味しているのか分かったのだろう。ネギがギリッと奥歯を噛み締める。俺もまた同様に思わず口の中で舌打ちをする。
そう、それは即ちフェイト達が完全なる世界を作るという計画を開始したという事なのだ。
『魔法世界の危機。……ですが君達は既に知っていると思いますがごく一部を除いて我々の戦力は奴等に歯が立ちません』
まぁ、そうだろうな。グランドマスターキーどころか、マスターキーが1つあるだけで魔法世界の住人は文字通りに手も足も出ないままに消滅させられるのだから。
脳裏に浮かんでいる空間倉庫のリストにグランドマスターキーの名前が表示されているのを確認して話の続きを聞く。
『先行している君達は我々の貴重な戦力です。……言っている意味は理解して貰えますね?』
我々、という単語にアクセントを置くクルト。
それはつまり、共に完全なる世界に立ち向かって欲しいという事だろう。
『力を貸して頂きたい、ネギ君。そしてアクセル君。この通り、お願いします』
深々と頭を下げるクルト。そんなクルトの様子を黙って見ていた高畑が横から口を出す。
『2人共騙されないようにね。こいつがこういう殊勝な態度を取っている時は大抵裏で何かを企んでいるんだから』
『黙れタカミチ。こんな緊急事態にそんな事をしている暇があるか』
「……そちらのお話は分かりました。ですが、僕達はそもそも旅行中の学生でこの世界の人間でもないんです。皆を戦闘に巻き込む以上は、それぞれの意見を聞きたいと思いますので少し時間を下さい」
『……いいでしょう。ですが、先程も言ったように既に残り時間は殆ど無いと言ってもいいのです。魔法世界消滅のカウントダウンが行われているというのは理解して下さい』
そう言い、通信のスイッチが切れる。
「アクセル君、ごめん。勝手に決めちゃって」
「構わないさ。どのみち俺達としてもフェイトに対して用事はあったんだから、このままさっさと帰るって訳にはいかなかったしな」
「ありがとう。……ハルナさん、皆を甲板に集めて貰えますか?」
「あいよー」
早乙女が頷き、船内放送のスイッチを入れる。
「あー、テス、テス。グレートパル様号に乗ってる全員に告げる! この船は私が預かった。返して欲しければ……」
「何言ってるんだお前はぁっ!」
スパーンッと早乙女の頭に長谷川のハリセンが振り下ろされる。
「こんな、時に、巫山戯てる、場合じゃ、ねえだろうがぁっ!」
スパパパパパーンッと連続で早乙女の後頭部にハリセンを振り下ろし続ける長谷川。
「ご、ごめっ。ごめんって! ちょっとシリアスな雰囲気に耐えられなかっただけなのよ!」
「私は、お前が、泣くまで、叩くのを、やめ
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