第10話 死闘
[6/6]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
顔。
当たれば今度こそ終わり。
(だが…。―――間に合った…ッ!!)
―――神速、発動。
レズリーからはどう映っただろうか。完全に捉えたと思った瞬間、目の前から対象が消え失せたのだ。
百戦錬磨といえど簡単には対処できないし、そもそも速力という点においてレズリーとクルトでは勝負にはならなかった。
(身体の部位…関節を連動させ加速…加速…加速…ッ!!)
人が動く際には関節の駆動が必要不可欠であり、武道においても、突きや蹴りの速度はこの関節を駆動させ、加速させているからこそ、攻撃の速度を効果的に上げている。
もしこの関節の全てを駆動・加速させ、一つの突きに集束したならばどうなるか。
通常の状態においてですらその拳速は先端で時速1236kmにも昇る。それを“神速”によって更に速さにブーストを掛けたならば。それは―――。
―――必殺の一撃へと昇華される―――!
「ああぁあああッ!!!」
―――雷霆。
それがこの技の、クルト=ゾルディックが誇る最強の技の名前である。
雷速の拳撃は先程から幾度となく打ち込まれたレズリーの腹部を穿つ。そしてついに、レズリーはその場で膝を着き、そして前のめりに倒れ伏したのだ。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ