銃授与式
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さて突然ですが問題です
自衛隊が必ず持っている武器は何でしょうか?
正解は銃ですね問題でも何でもないですね
という訳で今回は自衛隊に入隊したら必ず経験する儀式
銃授与式についてです。
この銃授与式で渡される銃が約3ヶ月自分の相棒になります
まず全員が制服を着て白手袋・制帽を被ります
そして区隊長(教育隊を指揮する人)から直接銃を渡されます
手順を軽く流すと
1.名前を呼ばれる
2.区隊長の前に行く
3.区隊長が銃の番号を言う
例:208344等
4.区隊長が「銃!!」
と言って銃を突き出すので
「銃!!」
と言って奪い取る
この時
区隊長は取られまいと銃を握りしめているので力を込めて奪い取りましょう
5.奪い取ったら銃の番号を復唱
だいたいこんな感じになります
前期教育で使うのは64式小銃という古い銃で銃だけならまだしも鉄帽やサスペンダーといった装具も古い物を使います
私達の先輩である昭和の自衛官が使っていた物です
話を戻します
銃授与式が終わると訓練が本格化します
基本教練も銃を持って行うので素手より少し難しくなります
回れ右を例にすると銃を持って行うと、どうしても腕がプラプラしてしまいます
すると班長は
「腕プラプラさせんな!」
「やる気あんのか!!」
等の罵声を容赦なく浴びせてきます
しかし何度も練習すればプラプラしなくなりますので時間がある時に練習しましょう
そんな基本教練の練習を終え私達2区隊(私が入隊した時、区隊が2つに分かれていた)が次の分解結合 通称分結の課業の為に教場へ移動している時の事
1区隊の2士全員が地面で四つん這いになって何かを探していました
「何があったんだろう?」
「100円でも落としたか(笑)」
そこに班長参上!
「銃の部品を落としたそうだ
見てないで教場に行け!」
……マジすか?(^_^;)
おそらく全国の駐屯地で共通するであろう言葉があります
それは
物品愛護
私達が使っている銃や装具は国民の血税から作られているので、たとえ銃の部品ひとつ
迷彩服1着
半長靴1足
にしても大切に扱わなければならないのです
だから
「やべ銃の部品無くしたwww」
「別にいいよww
新しく作るからwwwww」
何て事はありません
じゃあどうするのか?
全員で見つかるまで探します
それでも見つからない
見つかるまで探します!
それでも見つからない
駐屯地総出で探しますo(`▽´)o
それでも見つからな
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