鬼神vs伝説
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ージが鉄心の顔を曇らせる。
……やはり先ほどの技は相手の体の内部にダメージを残すものじゃったか。
鉄心が冷静に分析するが千李がそれを見逃すはずもなく、
「傷が痛むからって手加減はしないわよ!!」
「当たり前じゃ! ワシとて手加減はせん!!」
向かってくる千李に対し鉄心は、
「顕現の七 神須佐能袁命 八岐斬り!!」
声と共に鉄心の闘気で具現化された神須佐能袁命が現れ、千李に向かい斬撃を放つ。
「爪刃狼影斬!!」
だが対する千李も負けておらず、その斬撃を自らの両手に作り出した気の爪で斬撃で返した。
二つの技がぶつかり結界内に爆風が起きる。同時に、相殺し切れなかった斬撃が結界を切り刻んでいく。
しかし、二人はそれもお構いなしに戦闘を続ける。
「うらあああああ!!!!」
「はああああああ!!!!」
互いに雄たけびを張り上げながら、拳を放ち、蹴りを放ち、結界を次々に崩壊させていく。
そして、最後の結界に達した時、二人の猛攻が突如としてやんだ。
二人は互いに肩で息をしながら、互いの姿を睨みつける。
先ほどまで鉄心のほうが余裕があったように見えたが、現在は千李と同じ状態になっている。
互いに満身創痍の状態だった。
するとそんな状況で千李が口を開く。
「次で終わりにしてやるわ。ジジイ……」
「奇遇じゃの。ワシもそう思っていたところじゃ……」
二人は再び構えを取ると、互いに闘気をあふれ出させる。
「行くぞ千李!! 喰らえ!! 最大気力の毘沙門天を!!」
鉄心が叫ぶと同時にあふれ出た闘気がかたまり、巨大な毘沙門天を作り出す。巨大すぎるためか踏みつけに速度は見られないが、その巨大さは今までのものを軽く越している。
それを見た千李は臆することなく、毘沙門天と対峙する。
「正真正銘これで最後にしてやるわよ!!」
言い放つ千李は毘沙門天を睨みつけると、右腕を高く掲げ叫ぶ。
「我が手に宿れ!! 冥皇の剣・イザナミ!!」
宣言と共に千李の右手に気が収束していく。そして長大な大剣が精製された。
「天魔崩墜終焉剣!!!!」
大剣を振り下ろしながら千李は叫ぶ。
直後、毘沙門天とイザナミが衝突した。
瞬間、毘沙門天の体にイザナミが喰いこみ、その体を割っていく。
「ぶった切れろおおおおおおおおお!!!!!!」
千李は声を張り上げながら渾身の力をこめて剣を振り下ろし続ける。
「ぐおっ!?」
その衝撃は鉄心まで伝わりその顔が歪む。
……だがここで押し負けるわけにはいかん!!
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