鬼神vs伝説
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は戻って川神院。
髪紐を解き鉄心と対峙する千李は鉄心を見据えながら呟いた。
「じゃあ本番開始と行きましょうか?」
「うむ、かかってこい」
鉄心の声と共に千李は駆ける。
その速さはもはや視認できるものではなかった。
「ハッ!!」
「ぬん!!」
互いに気合の声を込めながら拳を放つ。それだけですさまじい衝撃が結界、さらには外界を襲う。
既に第一の結界にはいくつかの綻びが見え始め崩れ去るのは時間の問題だろう。
だが二人はそれをに気を使うことはなく拳を交えていく。決して周りを心配していないわけではない、自分たちが本気で戦ったとしても修行僧たちが結界を持たせてくれると信じているからこそ、そんな彼らに恥じないように本気で戦うのだ。
「蠍撃ち!!」
千李が鉄心の体を抉るような強烈な拳を放つが鉄心は難なくそれを受け止めると、
「こんなものではあるまい!!」
その手を離し、体を捻りながら千李の懐に潜り込むと腹部に掌底を放つ。
が、千李はそれを腹部に当たるギリギリのところで後ろに飛び退き逃れる。
「あっぶなー……」
「よく避けたのう。洞察力もさすがじゃ、さっきの蠍撃ちは試しで撃ったな?」
「ご名答。久々に封印を解放するから鈍ってないかと思ってためしでね」
小さく笑みを浮かべながら千李は手をプラプラと回す。
「じゃあ次からはもうこんな休息はなしで畳み掛ける!!」
「かまわん。もとよりそのつもりじゃろう!!」
今度は二人が同時に駆けた。
「「川神流!! 無双正拳突き!!」」
同時に放った奥義の影響で結界内に紫電が迸る。そしてついに第一の決壊が損傷に耐え切れず崩壊する。
だが、二人は拳を放ち続ける。
「はあああああ!!」
「おおおおおお!!」
互いに一歩も引くことはなく、拳をぶつけ合う。
そして拳の嵐が止まったと同時に鉄心が飛び上がる。
「九の顕現 天津甕星!!」
鉄心の声と共に彼のいるはるか上空から高速で巨大な隕石が落下してくる。だが千李はそれに焦ることはなく、
「川神流!! 星殺し!!」
右の拳に気を限界まで溜めそれを極太のエネルギー砲として放射する。
そのレーザーは百代のものとは比べ物にならないほど巨大なものだった。
隕石に衝突した瞬間、星殺しと隕石は大きな爆発を起こし爆散した。
「いくわよジジイ!! 星殺し・散!!」
間髪入れず千李は星殺しを放つ、だがその星殺しは鉄心に直撃する直前に四散した。だが四散したそれは確実に鉄心を捉えていた。
「ぬっ!?」
今までみたこともない星殺しの形状に鉄心は顔をゆがめるが冷静
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