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真剣で武神の姉に恋しなさい!
鬼神vs伝説
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「覚悟を決めろ千李。気を抜いたら一気に終わりにするぞい?」

「上等!!」

 鉄心の提案に千李は頷くと髪をまとめている黒い髪紐に手をかけた。





「すっご……」

 ファミリーの面々がいる中で大和がそんな声を漏らした。だがみなが驚く中でも揚羽と百代だけはその顔を緩ませていた。

「何いってんだ。あんなのまだまだ序の口だぞ?」

「そうだな、あんなものではないだろう」

 揚羽と百代の声にぎょっとする一同。何せ目のいい京でさえあの二人の動きをたら得られることはできなかったのだ。

 剣聖とまでいわれた父の元で剣術の指導を受けてきた由紀江でさえ、二人の動きに息を呑んでいた。

「どうだまゆまゆ? 見えるかー?」

「多少は見えますが……。あれでもお二人は本気ではないんですよね?」

「ああ、どちらも本気のほの字も出していないだろうさ。……っと、姉さんめ髪紐を解くつもりだな。お前らちょっと私の後ろにいろ。揚羽さん少し手伝ってもらっていいですか?」

「うむ。具体的にはどうする?」

「簡単ですよ、姉さんが髪紐を解くと同時に気を前に放出してください。それで防壁ができますから」

「了解した」

 百代と揚羽がそろって前に立つ。

 その瞬間だった。舞台上にいる千李が髪紐を解いた。

 同時に天を二つに裂かんばかりの猛烈な気が放出される。

 だが、それは張られた結界で結界内にとどめられた。しかし、完全には留めることはできずその余波が川神を駆け抜ける。

 それは当然大和達にも飛んでくるが、前に立った揚羽と百代の気の放出のおかげでそこまで大きな余波はくることはなかった。

 そして気の奔流が止まった時百代と揚羽は大きく息をついた。

「ふぅ……。大丈夫かお前ら」

「う、うん。何とかね……凄いね千李姉さん」

「ああ、実際今のは結界と私達の防護壁でかなりゆるくしたヤツだからな。もし私達がいない状態であれを喰らえば全員吹っ飛ばされてたぞ?」

 百代の言葉に全員が苦笑いを浮かべる。

「まったく、あきれるほどの気の多さだな。気の量だけで言えば鉄心殿をゆうに超えているだろう」

 百代の隣の揚羽も感嘆の声を漏らす。

「でもモモ先輩? あれだけの気を放出したまま千李先輩は戦うんだったらこれからもあんな衝撃が?」

「来るだろうな。まぁ安心しろそのつど私が守ってやるさ」

 京の問いに百代が鼻で笑いながら宣言した。

 しかし、またも衝撃が皆を襲う。

「始まったな」

 またしても千李と鉄心がぶつかったのだ。今度は手加減なしの本気の力が。





 千李が封印をを解放したことによりさまざまなものたちがそれを感
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