鬼神vs伝説
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を吹っ飛ばした。
だが、小十郎はすぐに回復すると、
「ですが、千李さんの戦いは凄いということは伝わってきました!!」
体の前で拳を握り締めながら言う小十郎の目はとても真剣なものだった。
「では、我達はこれで帰るとしよう。行くぞ、小十郎!!」
「はい!!」
揚羽と小十郎はそのまま振り返ることなく川神院を出て行った。
するとそれと入れ違うように、川神院に大勢の人が詰め掛けてきた。その人たちを見るとカメラやマイクなどを持っている。どうやら報道陣のようだ。
おそらく、川神院で起こっている事がバレ、取材のチャンスと思ってやってきたのだろう。まぁあれだけの激闘を繰り広げておいて、ばれないほうが奇跡だが。
「すまんが千李、報道の相手はお前に頼む。ワシはもう動けんわい」
「ちょ!? 普通そういうのは総代であるジジイの仕事でしょうが!!」
「何を言っておる? 次期総代はお主なんじゃ。これぐらいには慣れておけ、では頼んだぞー」
鉄心はルーにおぶられながら本堂の方に消えていった。
「ふ、ふ、ふふざけんなああああああああああ!!!!!」
千李のむなしい叫びが試合の終わった川神院にこだました。
その後千李が報道陣にもみくちゃにされ質問攻めにあったのは言うまでもない。
地球某所。
金髪の老人ははるか遠い日本で起きていた戦闘が止んだことに気付いていた。
「ふむ……鉄心が負けたか。……おもしろい、次はこのオレが相手になってやるぞ千李」
金髪の老人は口角を上げ心底楽しそうに笑っていた。
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