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真剣で武神の姉に恋しなさい!
鬼神vs伝説
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 鉄心も残っている全気力を毘沙門天に注ぎ込み、イザナミを砕こうとする。

「負けてぇ……たまるかってぇのおおおおおお!!!!」

 しかし千李も己の全力を込めて大剣に気を送り込んでゆく。するとついに、毘沙門天の方に亀裂が入り始めた。

 その亀裂はだんだんと広がっていき、ついには毘沙門天が割れた。

「これで……終わりだああああああああ!!!!!!」

 この好機を見逃さず、千李はイザナミを振り下ろす。

 そしてついにイザナミは鉄心の体を薙いだ。同時に毘沙門天もその姿を消していく。

 鉄心はイザナミに貫かれると同時に、大きく後ろに吹き飛ばされた。しかし、その顔は苦悶には染まっておらず、清々しい笑みに染まっていた。

 ……見事!!

 心の中で千李に賞賛する鉄心は舞台上に仰向けに倒れた。

 イザナミを消した千李は片膝を突き倒れている鉄心を見据える。

 すると鉄心は片腕を上げ告げた。

「まいった。ワシの負けじゃ……体が動かん……」

 鉄心は顔を向けず、空を見上げたまま静かに告げた。そして、

「勝者!! 川神千李!!!!」

 審判であるルーが高らかに宣言すると、舞台を覆っていた結界がついに限界を向かえ崩落した。

 結界はキラキラと光を反射させながら崩壊していく。その光はまるで千李の勝利を祝福しているようだった。

「強くなったのう……千李……」

「ご指導……ありがとうございました……」

 鉄心の賞賛の声に感謝の言葉を返しながら、千李は仰向けに倒れこんだ。

 すると、

「姉さん!!!!」

 百代の声と共にファミリーの皆が駆け寄ってきた。勿論瑠奈もだ。

 皆の方に顔を向けながら千李はぎこちない微笑を浮かべる。

「お疲れ様、千李姉さん」

「さすがだな、姉さん」

「ええありがとう。百代、大和ちょっと肩貸してくれるかしら。動けなくなっちゃった……」

 千李の頼みに二人は苦笑しながらも肩を貸す。千李は二人に持ち上げられ舞台の端に座らせられる。

「お疲れ様でした千李先輩!」

「凄い戦いでした。やはり千李先輩はすばらしい!」

 普段おとなしい由紀江でさえも興奮冷め止まぬようで、気分も高揚しているようだった。クリスはと言うと由紀江以上に興奮していたようで鼻息が荒い。

「ありがとね、二人とも」

 小さく笑みを見せながら千李は返す。

「いやーそれにしてもやっぱ凄かったぜ千李先輩の戦いは! 本当に興奮したぜ!!」

「だな! 俺様も興奮しすぎて危うくちびっちまうところだったぜ!!」

「ガクト!! 下品だからやめなっって!! でも本当に千李先輩かっこよかったよ」

 翔一たちも同じようで周
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