第四十四話 高校の運動会その六
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「それ何かの冗談じゃないよな」
「フィンランドの映画なの」
琴乃は美優にもその映画のことを話した。
「人を襲うサンタクロースが集団で襲い掛かってくるの」
「何か凄い話みたいだな」
「そうなの、サンタクロースが実は妖怪っていう設定でね」
「おい、マジかよ」
美優は琴乃のその話を聞いて思わず声をあげた。有り得ないというのだ。
「サンタさんが妖怪かよ」
「その映画だとね」
「斬新だな、っていうかな」
「っていうか?」
「いや、そんな映画考えた奴凄いな」
ある意味での感嘆の言葉であった。
「上映まで出来たんだよな」
「そうなの」
「日本じゃ投稿小説でもないな」
様々な作家が様々な作品を書くこの分野でもないというのだ。
「ゲームでもな」
「凄い設定のゲームあるけれどね」
「それでもだよ」
ないというのだ、美優はこう言う。
「あたしもその映画観たくなったよ」
「美優ちゃんもなのね」
「ネットにあるよな」
「ええ、ネットにもね」
あるというのだ、動画サイトに。
「ヲチも凄くて」913
「ヲチもかよ」
「絶対に唖然ってなるから」
そちらもそれだけ凄いというのだ。
「私も見ていて目が点になったから」
「フィンランド映画ってこれまでどうとか思わなかったけれどな」
もっと言えば知らなかった、美優はフィんランド映画については何も知らず意識することもなかったのである。
それでだ、こうも言うのだった。
「何か凄そうだな」
「日本とフィランドの違いがあるから」
「フィンランドなあ」
その国についてだ、美優はこう言った。
「寒くてオーロラがあってな」
「白夜よね」
「あとオキシトールガムだよな」
歯にいいとされている、フィンランドはこちらでも有名だ。
「あと最先端の労働システムって言ってるよな」
「教育もね」
「いいイメージ多いっていったら多いけれどな」
「これといって印象ないのね」
「遠いからな」
日本とフィンランドの距離はかなりのものだ、両国の間にはロシアというとてつもない巨大な国土を誇る国があるのだ。
「どうしてもな、まあサンタさんはな」
それはというと。
「あの国の代名詞だよな」
「そうよね、サンタさんはね」
「色々出て来るけれど映画はな」
どうしてもだった、このことについては。
「これまで意識してなかったな」
「そうなのね」
「けれど面白そうだな、今度観てみるか」
こう行ってそしてだった、楽器の準備が出来たところで。
全員で演奏の練習もした、その最初の曲は。
部長の楽器はドラムだ、自分のドラムに座りながら自分のいるバンドのメンバーに言う。
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