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lineage もうひとつの物語
旅立
新たなる出逢い
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アーニャは手を出し再度握手を求めた。
エレナもそれに続き

「改めてよろしくねアレンさん。それを譲り受けた理由は聞かないことにするわ」

と笑みを浮かべていた。



女性二人から解放されたアレンは自身の無事を喜び訓練のため砂漠へと向かっていた。
女って怖い。

砂漠越えでリザードマンを相手にしてきたため格段にレベルアップしたアレンは現在ジャイアントアントソルジャーを相手にしていた。
ゲラドがアイアングローブを愛用していた理由は大剣は盾を装備できないため攻撃を受け流すということじゃないのか。
アイアン製品は非常に固く防御に特化している。
これを上手く使えば避ける動作が減るため攻撃のチャンスも多くなる。
アイアンを過信するわけにはいかないが習得できれば戦いの幅が広がることは間違いないだろう。
アレンはその夜は宿に戻らず明くる日も戦いに明け暮れ夜遅く戻っていった。

そして翌日の朝
夜明けと共に宿の裏で剣を振るい体調を整え出発へ備えていた。

「あんた朝早くからバカじゃないの?」

アーニャだ。
おはよう と爽やかに挨拶をしまた剣を振りだすアレン。
こりゃだめだ とアーニャは呆れ顔で去ろうとするも

「朝ご飯準備してあるから早くきなさいよ」

と振り返ると一心不乱に剣を振るアレンの姿。

「なんだ、結構カッコイイじゃないの」

アーニャは誰にも聞こえないよう呟き宿に戻っていった。

アレンが食堂に赴くと三人が揃って食事をとっていた。
食事をとり部屋に戻って荷物を持ちイヴァンへ鍵を返す。
イヴァンは宿帳に何かを記入しお金を払い

「さて、行こうか」

とだけ告げた。


馬車の荷台にアーニャ、エレナが乗り込みイヴァンが手綱をにぎる。
そしてアレンは馬車の前に立ち出発していった。
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