雨の中に咲く花
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、コノヤロウ・・・」
「はぅあっ!」
「グレイ大丈夫!?今止血するから!」
真っ赤に染まった白シャツの上から脇腹を抑えジュビアを睨むグレイ。
そんなグレイを見てまた『キュン』と胸を高鳴らせ、更に顔を赤くするジュビア。
そしてグレイの脇腹の傷を一気に塞ぐルー。
何ともバラバラな3人だ、いろんな意味で。
「痛て・・・」
「あ、グレイ。服」
一応傷は塞いでもらったものの痛みは残っているらしく、小さく呻きながらグレイは白シャツを脱ぎ、それをルーが軽く注意する。
グレイは脱ぎ癖を持っているから365日いつでも服を脱ぐのだが、それを知らないジュビアは更に顔を赤く染めた。
(な、何故服をお脱ぎに!?わ、わわ、私・・・まだ心の準備が・・・)
何かいろいろ勘違いしているようだ。
そんなジュビアはさておき、2人は先手を打つ。
「アイスメイク、槍騎兵!」
「大空槍騎兵!」
氷と風の槍は真っ直ぐジュビアに向かい、ジュビアに突き刺さる。
「え?」
「あれ?」
が、突如ジュビアの身体が液体と化し、その槍達はジュビアを突き抜けその後ろに直撃した。
「ジュビアの体は水で出来ているの。しんしんと・・・」
「水だぁ!?」
「ティアと同じだ!」
ジュビアの異常な体にグレイは驚き、ルーは驚きつつも「そういえば見慣れた光景だな」とティアを思い浮かべる。
それに対し、ジュビアはどこか悲しそうな表情で俯いた。
(今のは攻撃・・・そう、彼は敵!ジュビアはくじけない・・・!これが戦争!)
小さく震え、何とか自分と納得させる。
そして叫んだ。
「さよなら小さな恋の花!水流斬破!」
「何言ってんだコイツ!ぐぉわっ!」
「え!?グレイ気づいてないの!?わわわっ!」
ジュビアの放った水の斬撃を何とか避け直撃は免れた2人。
そしてすぐさま次の攻撃態勢へ入る。
「くっ、アイスメイク・・・戦斧!」
「大空大鷲!」
作り出した氷の斧を横一閃に振り、ジュビアを斬りつける。
と同時に風の鷲がジュビア目掛けて飛んだ。
しかしまたもジュビアの体は水と化し、その攻撃は不発に終わる。
「チッ」
「何だったかな・・・ティアの弱点・・・それさえ思い出せれば勝てるのに・・・」
舌打ちをするグレイと、必死に同じような体を持つティアの唯一の弱点を思い出そうと頭を捻るルー。
しかし昨日の晩御飯さえすぐに思い出せないルーが随分前に聞いたティアの弱点など覚えている訳が無かった。
「あなた達はジュビアには勝てない。今ならまだ助けてあげられる。ルーシィを連れてきて頂戴。そうしたら私がマスターに話して退いて
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