雨の中に咲く花
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で若干KYなところはいつだって変わらないらしい。
「まさか2つのエレメントが倒されるとは思わなかったわ。しかしジュビアとアリアは甘くみない事ね」
ジュビアは2人にそう忠告する。
「悪ィけど、女だろうが子供だろうが仲間を傷つける奴ァ容赦しねぇつもりだからよォ」
しかし、その忠告に対しグレイはそう言い放つ。
するとそれを聞いたジュビアは何故か頬を赤く染めた。
「そ・・・そう・・・私の負けだわ・・・ごきげんよう」
そして何故か戦ってもいないのに負けを認め、グレイとルーに背を向け、立ち去ろうとした。
「オイオイオイっ!何じゃそりゃ!」
「一体何がしたいんだろう・・・」
当然驚くグレイと、ジュビアの謎すぎる行動に首を傾げるルー。
(はぁ・・・ジュビア・・・どうしちゃったのかしら・・・この胸のドキドキは・・・)
一方、2人に背を向け立ち去ろうとしているジュビアは自分のてるてる坊主のぶら下がった胸を押さえていた。
「待てコラ!この巨人を止めやがれっ!」
「そうだそうだー!」
巨人の動力源を探している2人はジュビアを追い、それを聞いたジュビアの胸が『キュン』と高鳴る。
(私のものにしたい・・・!ジュビア・・・もう止まらない!)
そう心の中で叫んだジュビアは向かってくるグレイの方を振り返り、右手を向ける。
「水流拘束!」
「ごぽっ」
「うわっ・・・て、あれ?」
そしてグレイを水の塊に閉じ込めた。
ルーシィを捕まえる時に使ったのと同じ魔法である。
・・・が、なぜか自分には攻撃が来なかったルーはますます首を傾げる。
「何でグレイだけ・・・」
「うぎっ」
が、その思考もグレイの声で完全に消えた。
慌ててグレイの方を向いてみると、ガルナ島でリオンに刺された脇腹の傷が開いてしまっていた。
それを見たジュビアは慌てる。
「まぁっ!怪我をしていらしたなんてっ!ど、どうしましょっ!早く解かなきゃっ!」
「え?グレイを倒すんだから魔法解除する必要ないんじゃ・・・」
急いで魔法解除しようとするジュビアにルーが珍しく冷静にツッコむ。
「ぬぅぅぅ・・・あああっ!」
が、グレイは水流拘束を凍らせて砕き、自力で脱出した。
その光景をジュビアは驚いたような目で見つめる。
何故か目はキラキラと輝き、頬は赤く染まっているが・・・。
(こ、凍らせて砕いた・・・ジュビアの水流拘束は決して破られないと思っていたのに・・・氷と水・・・なんて運命的なの・・・!?)
勘が良くても鈍くても皆さんお気づきだと思うが、どうやらジュビアはグレイに惚れたらしい。
「やってくれたなァ
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