戦闘校舎のフェニックス
第29話
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赤いドラゴンと言ってもいい。
「『鎧だと!?まさか、赤龍帝の力を鎧に具現化させたのか!?』」
「『これが赤龍帝の力―――禁手『赤龍帝の鎧』だ!止めたきゃ魔王様に頼み込め!忌々しい外法の力らいしからな!』」
禁手。神器がいたる極地。世界の均衡を崩しかねない力とされるもの。そして、イッセーの神器は神滅具だ。それの禁手となると計り知れない力を発揮するだろう。
だが、それほどの力をイッセーは使いこなせるのか。いや、だから十秒と言ったのか。アイツが言った十秒とはあれの持続時間なんだろう。
「『オラァァァァァ!!!』」
両手を胸の前に持っていきその間から魔力の砲撃を打ち出した。アイツがドラゴンショットとなずけたそれよりもさらに大きい、空間の半分は埋め尽くしているであろう魔力の帯だ。
防ぐつもりでいたライザーだが魔力の帯を見るやすぐに翼を広げ回避をする。
「『ここだ!!』」
回避を見ていたイッセーは鎧についている推進装置の排出口から魔力を噴出させ、飛び出した。
イッセーとライザーは交錯するが、そのままイッセーはライザーの横を過ぎていき壁に激突した。
「速さにイッセーが付いて行ってないな。鎧の力に振り回されてる」
「うん。でも直線的とはいえあの速さは僕以上だよ」
なら殴りに行くよりも突進の方がイッセー的にもあってそうだな。
「・・・防御も相当なようです」
崩れた壁から現れたイッセーの鎧に傷一つなく、イッセー自身もダメージは無いようだ。
修行中に俺が勢い余って壁に激突したときはアーシアの治療が必要だったというのに。うらやましい。
「『本当に不愉快なクソガキだ!今のお前は正真正銘の化け物だ!』」
あの場で対峙しているライザーがそういうと言うことは力のほどは十分だと言う事だ。なら後はその力をぶつければいい。
「『火の鳥と鳳凰、不死鳥フェニックスと称えられた我が一族の業火!その身に受けて燃え尽きろ!』」
全身を炎で多い、まさしく火の鳥と言える姿となったライザーがイッセーに向かう。
「『てめぇのちんけな炎に焼かれるわけねぇだろ!』」
同様にイッセーもライザーに向かって行き、二人の拳がぶつかり合った。
空間が揺れているのが分かる。仮に、こんな戦いを人間界でやっていたら戦場が瓦礫の山、もしくは更地に変わっているだろう。
そのまま殴り合いになったが、イッセーの方がダメージが大きいようだ。
それに気をよくしたのかライザーが言う。
「『俺が怖いか!そうだろうな。お前はブーステッドギアが無ければクズ同然の存在だからな!』」
ライザーは挑発のつもりで言うが、正直今さらだ。イッセー自身もそれを痛感しているだろう。事実、イッセーはさ
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