第四十八話 闇が晴れるとき
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防ぐほどの力はなく、暴力的なその嵐に飲み込まれていった。
「はやてちゃん!」
嵐が過ぎ、瓦礫だらけとなったその場所へ、すずかは降り立つ。
「すずかちゃん、ほんまおおきにな」
闇の書、いや、リインフォースに車椅子を押されているはやてが彼女たちを迎える。
「早速で悪いんだが、君たちには軌道上で待機している僕らの船へ同行してもらうよ」
「まあ、それも仕方ないことやし、ええよ、……あ、その前にうちの家族を復活させてもええかな?」
彼女たちは語り合う。
その片隅で遼を抱いたクリムがそっと、彼女の頭を撫でる。
「やっと終わりましたよ、遼」
新暦65年12月10日。
こうして闇の書事件は幕を閉じ、リインフォースとの別れが来るまで何事もなく平和に過ごすことができた彼女らであったが、その中に、戦場 遼の姿はなかった。
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