46限目 最後のあがき
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『それでは姫路瑞樹と高城雅春の婚約記念祝宴を始めさせてもらいます。それでは将来の新郎新婦の登場です!!拍手でお迎えください』
司会の開始の言葉で二人の祝宴がとうとう始まった。高城はビシッとしたタキシード、そして姫路は綺麗な純白のドレスで登場した
「おい、明久はまだ来ないのか?」
「連絡が取れないのじゃ」
「くそっ!もう始まったぞ。せめて2時間のうちには来ないと」
「何で?雄二、、」
「祝いの言葉は明久だからだ!!」
「何してるのじゃ!それは坂本の担当じゃろう」
恐らく雄二は明久に最後のチャンスを兼ねて仕組んだのだろう。しかし本人の明久は祝宴が始まって1時間経っても来なかった。祝宴は二人の関係の経緯、それぞれの昔話、全く普通の結婚式と変わらないプログラムで進行していた。
その頃明久は
「見つけた!!!やっと見つけたよ。もう疲れた、、、」
お目当てのものを一週間かけてようやくみつけたようだ。そして見つけて緊張が解けたようでグタっと椅子に座り込んだ。しかし休む暇もなく
「しまったーーー。もう姫持さんの祝宴始まってるよ。やばい雄二に12時には必ず来いっていわれてるのに、あと1時間しかない。もうかまってられない。最初から全力で行くしかない『瞬間移動』発動!!」
そして明久は全力で自分の家を目指した。そして明久が全力で家を目指しているなか祝宴は二人への挨拶がされていた
「姫路、高城先輩おめでとう」
「坂本君、翔子ちゃんありがとうございます」
「といってもまだ婚約だけどね?もしかしたら僕たちより先に君たちなのかな?」
「ばっ!余計なこと言うな!翔子が暴走しちまう!」
高城の発言で翔子の暴走を予感し身構えた雄二だが、翔子は襲って来なかった
「今日は我慢する。だって今日は参考で来てるから」
「は?」
雄二はその「参考で来てる」に恐ろしいほど危機感を持った
「まさか今日来た目的って」
「瑞樹たちのお祝いと・・・・」
「と、、、ナンだ翔子」
「私たちの結婚指式の参考」
翔子は頬を赤くしながら言うが横で坂本は最悪の状況に顔が、目が死んでいた
「あのーー。坂本君」
「あ、ナンだ?姫路」
姫路の呼び声で坂本は生き返った
「明久君はどうしたんですか?まだ見ませんけど」
やはり姫路も明久がきになるようだ。しかし明久はまだ会場には着いていなかった
「大丈夫だ、明久は必ずくる。だって明久は姫路と約束したんだろ?だったら絶対くる!あいつががお前との約束破ったことあるか?」
「そうですね。坂本君の言うとおりです」
と坂本は言葉ではそういうが
(絶対くるんだよな?明久、待ってるぞ)
坂本は少し心配になっていた。
その頃当の本人
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