本編 第一部
三章 「真心の隣に友情はあったりする」
第十四話「授業風景 『語り部』」
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川さんに、みんなが注目する。
「いやあ、すごい朗読だった。細川さんは、か細い声なのによく通る抑揚のある声でもあるんだな」伊佐が感動したように、熱くなっている。
「わたし、小さい頃から、発音が悪くて。あまり、人と楽しく話せなかったの。そしたらお母さんが、詩集を買ってきて私に朗読してみたら、ってすすめてくれたの。その時には、本が唯一私の、友達だったから喜んでしたわ。そしたら、わたしの頭の中の文章のイメージと私の声がシンクロするようになって。気づいたら、朗読ができるようになってたの」
「そっか、百合ちゃんは、ものすごい量の本を読むものね」
「うん。豊村さん、なにか分からないことがあったらわたしに聞いて。大抵のことは、答えてあげられるわ」
「伊佐さん、百合ちゃんは、こう見えて、IQ200もある超天才児なんですよ」
「ふーん、そうか、わたしも博学で通してるほうだが、体を鍛えることとか他にもいろいろやってたから、細川さんのほうが物知りかもしれないな」
「大丈夫、分かってるから。豊村さん、IQ200を軽く超えてるんでしょ。仕草とか、話し方で分かるの。だからそんなに、言葉に困ったような顔しないで」
「ええ!伊佐さんも、なんですか?」
「あ、ああ。実はな」
「私、豊村さんはなにかとても重たいものをしょってるんだと思うの。だから、困ったことがあったら、わたしたち、全力で手助けするわ。絶対に一人で抱え込んではダメ」
「驚いた。細川さんには隠し事ができないな。分かった。困ったことになったら力を借りるぞ」
「そうですわ。このグループの中で一番の知略に長けたこの高町 天光も手助けしますわよ」
「へえー、高町さんもなにかものすごい能力でもあるの?」
「えっ、わたしは・・・・・・。も、もちろんですことよ!これでも女流棋士としては少しは名が通ってますの」
「女流棋士?って、将棋のプロのこと?」
「え、ええ。これでも竜王戦で王座をとるくらいの腕前でしてよ」
高町 天光は、伊佐に女王と呼ばせるくらいあって顔は迫力のある美人だが、背が中学生くらいしかない。よく見下ろされるのが大嫌いで常に背を伸ばしているような姿勢をしているので自然と姿勢がよくスタイルがよい。だが、胸や尻などはまだまだ、子供っぽい。
高飛車な性格だが、打たれ弱いところがあり、泣き上戸である。
しかし、彼女の知略は本物で、兵法にも通じている超お金持ちの家の出で、執事が百人いて、これを僕として、危険が迫ると、百人の執事が彼女の軍略で一騎当千の軍団に変るのだ。
この女子グループのなかでいちばん、破天荒な人物かもしれない。
「竜王戦で王座?なんか、この女子のグループは凄い奴ばかりじゃないか、ちなみにどんな戦法を使うんだ?」
「どんな戦法?わたしは概存の戦法などは使いませんわ。一戦一戦、まった
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