暁 〜小説投稿サイト〜
SecretBeast(シークレットビースト)
本編 第一部
三章 「真心の隣に友情はあったりする」
第十三話「授業風景 『力比べ』」 
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だ余裕って感じだったぜ?」
「あいつは、体が中国雑技団並に柔らかくて、怪力なんや、アトムなんか目じゃないんだぜ?」
 豊村伊佐のグループのほうでも結構盛り上がっている。
「伊佐さん、すごいですね、なにか体を鍛える運動をしているんですか?」
「ああ、家は天拳流古武術の道場なんだ」
「て、天拳流といえば武術界において無敵とされる流派じゃないですか」
「へえ、友ちゃんは、武術にくわしいんだな」
「これくらい常識ですよ。私も同じ武術家ですからもっとも私のは剣道ですが」
「へえ、どれくらい強いんだ」
「段位9段、もうすこしのところで伝説の十段になれたんですがね。わたしは少し甘いところがあって」
「へえ、それって凄いていうか十段なんて歴史上数えるくらいしかいないぞ?」
「私、片手上段が得意なんです、とっても難しい構えって言われるんでけど、私はそう構えると肝が据わるっていうか」
 桜花 友恵は、日本的な美少女である。おかっぱの前髪に後ろで髪を一まとめにしてサムライ風の髪型、姿勢がよく身長も高い。つつましく凛とした日本女子である。
「おーい、豊村―、おめえ、すげえじゃん。250sだぜ?それもあんなかるがるとその体でどうやってんだ」
「おお、明日香か、おまえだってすごいじゃないか300kgだって?おまえこそ、なんだか桁外れな怪力じゃないか」
「あんまり怪力怪力いわないでくれよ。なんか、男子に話しかけると引かれるんだよ、まあ、なんつーかおまえは仲間だ」
「お、おお」
「そして、入学当初からのライバルだな」
「え、なに?」
「知らないのか、宿敵と書いて親友と呼ぶじゃねえか」
「いや、入学当初はというか明日香にライバル心を抱いたことなんてないぞ」
「おい、入学当初の初の体育でマラソンで接戦したじゃねえか。って覚えてねえのか」
「すまんな、わたしは周りにあまりに執着しないのでマイペースにただ走ってただけなんだ」
「なん・・・・・・だと・・・・・・?じゃあ、あのマラソンでの私を追い抜いての一位入賞は意識してやったことじゃないというのか?」
「ああ、マラソンなんて、要は自分との戦いだろ?私は、いつも毎日一万キロは走ってるから、あれじゃ、運動したうち入らなくてな、つい、百メートル走のように走ってしまった」
「馬鹿・・・・・・な・・・・・・?一万キロだと?どんな体力してるんだ」
「だが、明日香が私をライバルというなら、いいだろう。私に打ち勝って見せろ。いっておくが、私は、運動でもなんでも妥協をしたことがないぞ?」
「ぐ、ぐう!今わたしの前にいる。この女がとてつもなく大きく見える。わたしは倒せるのか?こんな魔王を?」
「はっはっは。やあ、明日香よ。ただ勝負したのでは面白くないなあ?なにか賭けてみるか?」
「く、面白い。じゃあ今日のお昼代
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