本編 第一部
三章 「真心の隣に友情はあったりする」
第十二話「四名の仲間と一人の親友」
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をしてくれるなんて、すみません、いつもはわたしどうしても高飛車な物言いで人を遠ざけてばかりで」
「い、いや全然気にしてないから大丈夫だ。逆に高飛車な人間なんてそういないし、面白いからありだと思うぞ?」
「豊村様、では、あははは、そうですかなら遠慮なく。あなたのような上流の女子こそ、この高町 天光にはふさわしいことでしょう。以後お見知りおきを」
「は、はあ」
「おまえが、島 高次か、島ってなんか覚えやすいな」
「ああ、みんなからいわれんねん、ちなみに下の名前は読みが違うデーコウジじゃのうてタカツグて読むんやー」
「おーたかつぐっ!なんだ苗字とすげえギャップあんのな」
「せやろー、みんな間違えんねん。せやからわしはたかつぐやーってなんべんいうたら、わかるんのやー、もうせやからみんな島でええ島てよべえっていったらなんか逆にタカツグのほうで呼ばれんのやわけ分からんでほんま東京者はへんなところで真面目やさかいなー」
そんな具合で、ホームルームが始まる。担任は、日本史の教師の日当という古風な先生で歴史を語らせるとまるで当事者のようによく口が回る、それで生徒からはタイムスリッパーとよばれている。まあ、歴史からでてきたような授業となぜかスリッパを履いてるので駄洒落でつけられてしまったのだが、本人はその通称を生徒から聞いて。新しくタイムマシンの最新理論の講義までし始めてそしたらこんどは未来からやってきたかのように授業するのでそのあだ名は、彼のどこか古風な感じにSF的な不思議さがプラスされてますますもしかすると未来か過去からの時間旅行者ではないかと噂されるほどになった。
そんなこんなでクラスを一通り見回すと。「お、藤沢くんと豊村さんはなんかクラスに溶け込んだみたいだ。よかったなーと」朗らかにクラスの光景を見る。あの周りにぜんぜん無頓着だった豊村がすこし面白そうな顔してとなりの桜花さんと小さい手紙を交換し合っている。あの金髪と迫力でどうしても怖がられていた藤沢が、となりの島と話し込んでいる気の合いそうな仲間を見つけたんですねー。先生はうれしいですよ。けど藤沢くんは、もう少し私の授業にせめて顔だけは向けて欲しいのですがよほどうれしいのでしょうね。まあ、不良みたいに椅子を後ろの島くんの机によっかかけてもう完全に後ろを向いてるのはいただけませんね。
「えー、今日は夏休み恒例の登校日です。夏休み期間中だからといって気を抜いてはいけません。人間平時においてもその素行のいかんをなんとせんや、それを正しむるは、すなわち人格の上なる者なり、と有名な昔の偉人なら渇をいれているところでしょう。じゃあ、教科書をー」
「先生っ!」
「はい、桜花さん?」
「教科書忘れたので豊村さんのを見せてもらっていいですか?」
「桜花さん、宿題はちゃんとやってくるし真面目でいい生徒だと先
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