本編 第一部
三章 「真心の隣に友情はあったりする」
第十二話「四名の仲間と一人の親友」
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二人のクラスでは今まさにその女仲間四人と藤沢賢治を一目見て気にいった関西系男子が、ひそかに開合を練っていた。朝から、威勢のいい声がクラスに響く。
「いい!?わたしらは豊村さんが居心地のよい学校生活が送れてればそれでいいの、だからいままで遠まわしに見てきたけどなに?あの金髪ヤンキーは?」
「そうよ?私の伊佐様は、もっと高貴なご学友がふさわしくてよ?」
「あんなー、そない言われてもくっついたもんはくっついたんやからしょうがないやろ。藤沢はあれはあれで、ものすごっいい奴なんや、なんか、その伊佐ちゅー、女子のために三年の剣持先輩のグループにタイマンはりにいったんやでー?男やー、あいつはほんまマジで男なんや、真の男なんからなー!」
「私は、藤沢くんのいいところも知ってるわ・・・・・・。だから豊村さん友達できたと思ってとても嬉しかったの、でもそしたら・・・・・・」
「そう、なんかあたしらがしらけちゃってさー。ま!あたしは体育会系だからさ、正直空気とか読めないからさー。そういうところよくわかんねーんだけど。なんか豊村さんがあそこに座ってないとあたしらのグループ調子あがんなくてさ」
「もういいじゃない!豊村さんも藤沢くんもみんな友達よ!いい、今日は夏休みで一回しかない登校日この日に出来るだけ、簡単に二十文字以内であいさつと自己紹介しましょう」
「まーそーいや、わても自己紹介とかなんやよう考えたらしておらなあかんかったんやなーて今おもーたわ、いやわては人知れずしぜーんに友達になれればええんやったんが。こうなりゃしょうがないわい。わても力貸すわ!よろしくー!」
「よーし、じゃあプランB実行、なずけてあいさつと自己紹介で流れ的に友達になる作戦決行!」
そのときだった。豊村と藤沢は同時に扉から入ってきた。
ちょちょちょっとまってよはやい。はやすぎるわー!決心してまだ一秒もたってないじゃない。あーでも少し早く豊村さんが家を出たらつくのは今頃かなー。これも運命だわ!よっしゃ!
「よ、よ、豊村さん。おはよう!」
「ああ、おはようえっと桜花 友恵さんで間違いないかな?」
え?ええー?なんで?豊村さんに先に名前言われちゃったわ。どうなってんの、それも横にいる金髪ヤンキーはヤンキーで関西弁さんに話しかけようとしてるし。
「ええそこの少し物静かな感じで本を読んでるのが、細川 百合さん?」
「あ、はじめまして、豊村さん、わたしとははじめてなのに嬉しい。名前おぼえててくれたんだ・・・・・・」
「あ、うん、でそこの体育会系な感じの日焼けした背の高いのが、えーと」
「おう、大橋 明日香だ。まあ、なんか知らんが名前おぼえよーとしてくれたんだな。ありがと!」
「それからなんか女王様みたいなオーラだしてんのが、高町 天光さんだな」
「あら、豊村様わたしのような人間に挨拶
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