本編 第一部
三章 「真心の隣に友情はあったりする」
第十一話「登校日」
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
い出しちまって寝てるどころじゃなかったんだぞ!?」
「ほう、それじゃ、私の裸もまんざらじゃなかったのか。おい、はじめて私をからかったあの時の、おまえからなんだけっこうウブな反応だな」
「ば、ばかやろう、あの時は、本気で心配したんだぞ、俺のせいでこいつ、ショックで学校こなくなったりしないだろうなとか、いろいろ気をつかってたんだからな」
「あはは、あのからかい方でおまえがどこに気を使うんだ。まんまと私を男子更衣室につれこんでおいて」
「ふつう、きづくだろ。なかにはまだ俺以外の生徒もいたんだぜ?まったくおまえに女の子らしい羞恥心とか期待したのが馬鹿だったんだ」
「し、失礼な、わたしも羞恥心くらいあるぞ。その、おまえとのキスとか・・・・・・」
「おい、ええっ!?あのとき、妙に顔が赤かったのは・・・・・・」
「は、はじめてのことだったんだ。それにおまえは近くでみるとけっこうイケめんなんだよ。わたしが、なんの責任も感じづにあそこに立っていたと思って欲しくないものだ」
「おお、いや、すまねえ」
「なぜ、きさまが謝る?」
「いや、じゃじゃあ、俺たちもう恋人だよな?俺も何も感じずにされるがままになってたってわけじゃねんだぞ?あの時、ああ、こいつなら付き合ってもいいかなってマジでおもったんだからな」
「な、な、な、お、おう。こ、恋人だ!というか私は、おまえのことけっこう初めからきにしてたんだ。なんでか、なぜかこいつのやることなすこと裏目にでるから、見てると面白くってな、くっくっく、今思い出しても。わ、笑いが、あはははは!」
「くううう。おまえなあ、俺だっておまえみたいな美人みたことなかったからしょっちゅうおまえの行動見てたんだぞ。なのにおまえ、なんだ豪傑かよ。一挙一動、他人を驚かせて、おまえ、クラスじゃ、女子の人気すげー高いんだぞ?なんか、おまえを見てるとそこらの男子がかすんでみえるくらい。凛々しいらしいぜ?」
「え、そうなのか?そういえば、なんで私は不思議と周りからなにか敬遠されてるように感じたのだが」
「そりゃ、あたりまえだ。あんな、男よりも男らしい美女にそう気安く話しかけられるかよ。だけど、まあ、クラスの噂が一段落しておまえの居場所つーか定位置が見えてきて、おれとのことがなければ、まあ、女仲間の5人や6人出来てただろうな。人望あるんだぜ、おまえ、やることなすこと公明正大だし、裏表まったくねえし」
「そういうおまえこそ、一番おまえを気に入ってたクラスの男子一人がけっこう、おまえに気を使って話しかけてたんだぞ。気のいい関西風の奴でな、あいつは、もう無条件でおまえを友達だっておもってるぞ」
「えっ?それって誰?教えろ」
「おまえこそ、その私の女仲間とかいう人々のこと詳しく聞かせろ」
それからは、まあ軽い痴話喧嘩が続いてお互い自分の周りの人た
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ