第41話 修学旅行−3日目− その1
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え親しくても別組織というか敵対組織の人間に組織からの指令を見せるとか何を考えているんだろう?
これはもう東に取り込まれていると崇宰さんが判断しても仕方がないだろう。
仮に桜咲が「関西呪術協会の意向よりも木乃香との友情を優先する」と考えているなら何故この封書をオレに見せるんだろう? 無視して行動すればいいのに………。
ホント何考えているのかわからない。
「関西呪術協会の依頼はわかりました。打ち合わせするのでとっとと出てって下さい」
終いには朝倉やネギまで騒ぎ出すので、「西の事情に東の人間が口を挟むな」と言ったんだが、友情がどうの、西の人間は信用できないだの言いたい放題だ。
事が木乃香のことでなければ学園長にでも連絡して丸投げするんだが。
そうも言っていられないので、学園長に「ネギ達が関西の任務を妨害するので何とかしてくれ」と電話する。
学園長にとっては強硬派がここまで強引に行動するのも、ネギが2連続で西を刺激するバカな行動を取るのも想定外だったんだろう。ネギ達にかなり厳しめのことを言ってこの場を治めた。
まぁね。知らなければともかく、ここで強引に西からの正統な依頼であるオレの邪魔をして、木乃香の身に何かあったら本当に戦争が起きる。それを考えるとネギの行動はヒヤヒヤものだろう。
とにかくそんなわけでオレが木乃香を護衛して総本山へ連れて行くことになった。
未練がましく「親書を届けるのと一緒に行こう」とふざけたことを言うので、その親書がどんなに西の人間を刺激しているのか説明してやった。
朝倉はそこそこ頭が回る方なので、もしかすると自分が昨夜しでかしたことがどいういうことなのか認識したのかも知れない、顔を真っ青にしていた。
ネギは魔法使いという幻想を、神楽坂は学園長や高畑といった身近な身内を信じたいため、「嘘だ!」と反論してきたが、別にこのことについてオレは2人と話したいわけじゃない、「信じないなら好きに行動すれば?」と突き放す。
桜咲だけは思い当たる節があるんだろう、驚愕していたが。
☆ ★ ☆
とにかく依頼を果たすために木乃香には念話で話す。
大体の事情は察したんだろう「(わかった)」と返答が来た。
その後、崇宰さんに連絡し、「木乃香の親が怪我をした」と旅館に電話してもらう。
後はもうとんとん拍子であれよあれよという間に木乃香は実家に顔を出し、付き添いのためオレが同行するとという話しにする。
桜咲が「友達だから付いて行く」と随行しようと悪あがきするが、日頃木乃香と仲良く行動していないので、「他人の家庭のことだから身内だけで」という正論に屈する。オレはまぁ教員としての付き添いだ
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