第一章 護れなかった少年
第十七話 刀
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やっぱりさっきのままの方がよかったかも。
そう思いながら腰に吊っている《リベルテ・ブレイド》を外し、リズの前まで持って行く。
「これをインゴットにしてほしい」
「いいの? インゴットにしたら二度と戻らないよ??」
「うん。承知済み」
「なら止めないけど......じゃあ、ちょっと待ってて」
実際ちょっとつらいけど、無くなるわけじゃない。今から新しい剣になるだけだ。
そうしてリズベットさんが走って、近くの小屋に入っていく、と頭だけひょっこり出し、
「ちょっとの間店番よろしくね!」
そして再度入っていく。
反論の余地も無かった。
「まぁ、しょうが無いか......」
―☆―☆―☆―
数分後〜〜〜
「いらっしゃいませー」
暇だ。
すっごい暇だ。
リズベットさんに任せて数分経ったけど、客は皆無。
暇過ぎる。
「お待たせー!」
とそこにリズベットさんが手にインゴットを持って現れる。
「えーっと、《ブライトネス・インゴット》になったわ。 かなりレアなインゴットね」
そういうリズベットさんはかなりわくわくしているよう。
それにちょっと苦笑して、もう一個の注文を言うことにする。
「もう一個注文があるんだけど」
「なになに?」
「この《ブライトネス・インゴット》と《スターライト・インゴット》で新しい剣を作ってほしいんだ」
「スターライトってかなりのレアじゃない......で、作るのは曲刀?」
その声に対して少しニヤッとして返す。
「いや、違う。作ってほしいのは《刀》だよ」
「かたなぁっ!?」
凄くびっくりされた。まぁ、しょうが無いけど。
「で、どう? 刀作れる??」
「まぁ、そういう武器カテゴリがあるなら作れるんでしょうけど......あるの?刀スキルなんて」
「うん」
それに対しては即答。
「わかったわ。じゃあ、また少しの間店番お願い」
少し困ったように言うリズベットさんだけど、その足取りはかなり軽く、スキップなどしている。
......まぁ、初めての仕事だろうからわくわくするのも当然か。
さてさて、どんな刀が仕上がるか楽しみだねぇ。うん。
―☆―☆―☆―
更に数分後〜〜〜
「お待たせ〜」
凄いスキップしてる。が、剣を持っていない......。まさか......
「うん。お疲れ、で、剣は? なんで持ってないの?」
「うん。ちょっと持ってくるのが面倒だったから、置きっぱ」
安心した......。
「じゃあ、そっち行こうか」
「うん」
そういいながらリズベットさんが露店で出していた剣を全
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