第一章 護れなかった少年
第十七話 刀
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構いい額と、鉱石......しかもかなりレアらしい。少なくとも聞いたことない鉱石だった。確か......《スターライト・インゴット》だったかな?
まぁ、いいや。次は鍛冶屋を探そう。
出来るだけプレイヤーがいいです。
と、思いながら、町中を歩くと、必死に客呼びをしている女の子が眼に入った。
「い......いらっ......しゃい......ませ......」
必死と言うことにしておこう。うん。
まぁ、初めてばっかりなのだろう。
緊張しすぎてガチガチだ。
服装は結構地味。(まぁ、いつまでも黒一色の僕には言われたくないだろうけど)
「......いら――」
「いらっしゃいませー!!!!!」
うるさっ!!何だ!?
よくよく見てみると、女の人の隣にも露店が有る。
どうやらその露店のお方のようだ。
そして気を取り直して女の子がまた口を開く。
「......いら」
「いらっしゃいませ!!!!!!」
嫌みなくらいに馬鹿でかい声。
よくよく見ると、隣の露店の人が、女の子を見て、ニヤリ、と笑っている。
女の子はムッとしながらも返せないよう。
すごくイラっと来た。
......決めた。あの女の子に頼もう。
そう思いながら女の子の露店まで歩いて行く。
「あの、すみません」
「あ、い......いら......ッチャイ......いらっしゃいませ」
噛んでた。
そして隣の露店の人がニヤリ、と笑ってまた馬鹿でかい近所迷惑な声で「いらっしゃいませ!!!」と叫ぶ。
「えっと、この武器を「いらっしゃいませー!」ほし「いらっしゃいませー!!」ってうるさい!!」
つい、イラッときたので、一気に抜刀して、首筋に当てる。
「ヒィッ!!」
そしてその人は速攻で、荷を片付けてダッシュでどこかに移動。
......ちょっと静かにしてほしかっただけなんだけど......まぁ、いっか。
「じゃあ、改めて、ちょっと注文したいんだけど......」
「あ、はい。何でございますでしょうか!」
「少し落ち着こうか」
「......はい」
―☆―☆―☆―
十分後〜〜〜
どうやら彼女は《リズベット》と言うらしい。何でもリズベットさんは店を始めて数日、あのお隣さんに妨害されまくっただとか。
うん。追っ払ってよかった。
まぁ、僕が初めての客だったらしく、かなりテンパってたらしい。
だんだん話している間に、言葉が同年代に接するそれになってきている。
うんうん。いいことだ。
「で、まぁ、改めて注文なんだけど」
「このリズベットさんにドンと任せなさい!!」
うん。
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