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神葬世界×ゴスペル・デイ
第一物語・後半-日来独立編-
第五十四章 君の元へと《1》
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圧で払われる。
「すまねえ、助かる!」
「早く行きなさいな。もう一度告白するために」
『黄森に借りを少しでも返さねえとなあ!』
 守るようにネフィアと騎神は相手を払い、セーランを先への行かせる。
 だからセーランはすぐにこの場を離れ、いち早く解放場を目指した。
 ここで終わるわけにはいかない。
 もう、視界には見えているのだから。



 解放場を甲板に背負うドレイク級戦闘艦・駆翔天の操作室は、これまでになく慌てていた。
 ここに日来の長が向かっているとの連絡を受け、更には黄森の天桜学勢院覇王会会長から映画面|《モニター》越し指示を受けている。
『今すぐに解放を始めろ。いいな、なんとしても日来長を近付けさせるな』
 指示を受けているのは黄森の社交院の者だ。
 指示を出しているのは学勢、指示を受けているのは社交員という納得のいかないものだが、今のご時世珍しくもない。
 個人の感情的問題であり、天桜の長の両親には世話になった身なので苛立つ程でもない。
「しかし今の社交院には実力者はいない。覇王会を借りてもいいのか」
『構わない。もし借りるのならば二人に例え殺しても構わないと伝えておけ』
「お話中失礼します」
「どうした」
 まだ若い社交員が会話の中に和って入ってきた。
 若い社交員は間を開けずに伝える。
「日来長が解放場へと向かうなかで、辰ノ大花の騎神が一機、日来長を手助けしたようです。どうしますか、まさかと思いますが辰ノ大花が裏切ったのではないかと」
「筋書きにあったな」
『ふん、たかが筋書きだ、油断はするな。辰ノ大花が裏切ったところで解放が始まってしまえばこちらのものだ。お前達は常に脱出の用意をしていろ』
「そういうことだ。ほら行け」
「了解」
 言い、下がった。
 足音が響くなかで、着々と解放の準備が整っていく。
 数人の者達が解放場の点検を行っており、
「燃料パイプ異常無し。それに関連する以上も見られません」
「解放による本艦へのダメージは小。極小さいものと考えられます」
「解放対象の宇天長は脈拍は上がっているものの、それらの変化は無し」
「解放場の異常無し、オールグリーン」
「システムに一切の異常見られません。解放場、動けます」
「ドッキングシステムにも問題無し。操作可能です」
「全項目共オールグリーン。指示を!」
 仰がれ、天桜の長から指示を受けていた社交員が天桜の長からどうするか映画面を見る。
『いけ』
 指示は出た。
 だから皆にも指示を出す。
「これより、宇天長の解放を始める! 解放場を起動させろ!」
「解放場起動開始」
 数秒後。
「解放場起動成功」
「解放……開始――!」
 呼応するように、駆翔天が一度大きく揺れた。
 揺れは解放場による宇天の
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