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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
ドラゴンイレブン
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中から桜色の閃光が奔り、女性ともう一人、赤毛の少女は素早くその場を離れた。
「その鉄球は返す。次はもう少しましな攻撃を叩き込んでくると良い」
「いきなりなんなんですか!?どうして突然襲って・・・!?」
煙の中から姿を現したなのはとクロエに、2人は「それでこそ」と言わんばかりに不敵に微笑む。
「我等の生きた証を残すためだ」
「アタシ達の相手になってもらうぜ・・・なのはぁ!!」
起こり得なかった筈の戦いが、始まる。
〜同刻、海鳴大学病院屋上〜
『全てが終わってしまう・・・』
音もなく、いつからそこにいたのかもわからないその女性は、まるで大切な誰かを亡くしたかのようにそう呟く。
『主の絶望・・・なれば、その事実は・・・主の御心を”無かったこと”には決してさせない』
カラスのように黒い翼を広げたその女性は、目にもとまらぬ速さである場所へと駆けた。
主の心を絶望に染めた―――”存在するはずのない”敵に向かって。
〜同刻、八神家前〜
「許せませんよ・・・絶対に許せるわけないですよ」
ぶつぶつと幽鬼のように揺れながらつぶやく小さな少女。
小さな、とは単純に身長が低い訳ではなく、体のスケールそのものがミニマムサイズなのだ。
「皆、私を殺したんです・・・!家族だったのに!」
それは本当に裏切られた者の悲痛な叫び。憎しみを纏った少女は、躊躇うことなくその力を開放した。
〜同刻、海鳴市上空〜
「ふっ・・・何とまぁ呑気な顔をしているではないか。これよりこの町が戦の場となることも知らず・・・!」
「王よ、誰に向かって話しているのですか」
「む、煩いぞシュテル!」
「ねぇねぇそんな事よりも王様〜」
「黙っていろレヴィ!今我はシュテルに臣下のあるべき姿を教えるのに忙しいのだ!」
「そんなくだらない事に時間を割いている暇があったら働きなさい・・・我らがこの地へ顕現した所以をお忘れか?」
赤みがかった茶髪を風に揺られる少女の問いに、銀髪の少女は腕を組みふんと鼻を鳴らす。
「・・・王たる
我
(
われ
)
が命に従うなどいささか気に食わなくもあるが、確かにこのまま時間を浪費するのも賢い選択ではないな」
「だから王様ってば〜」
「ええいなんだレヴィ!さっきから鬱陶しい・・・」
その少女、レヴィと呼ばれた水色の髪の少女は、不安そうに王と呼ばれる銀髪の少女を見つめる。
「ボクもさっきから言ってるんだけど、ユーリがいないよ?探さなくていいの?」
「・・・・・・・・・・・・何ぃぃぃぃーーーーーーーー!?」
「どうしてもっと早く言わなかったんですか!」
「え?さっきから言ってるのに二人が無視するから・・・」
「な、何たること!こ
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