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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
ドラゴンイレブン
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「・・・・・・・1052人、漏れなし。ということは・・・・・・どういうことだってばよ?」

よう、画面の前の皆。メタ発言とかじゃなくて最近次元力の所為かPC越しにこっち見てるやつの存在感じ取れるようになったシャインだよ。今まで一度も言った事ないと思うけど実は金髪だよ。本当は黒だったけど無限力で金髪に変えたんだけど。ほら、家族らしい特徴欲しいと思ってさ?おおむね好評だったんだぜ?

って、今はそれどころじゃないんだ。

「つまり・・・絞り込みの前提条件を間違えたか?漏れは無いから・・・いや、それとも何か見落とした?」

顎に手を当てて胡坐をかきながらモニターを睨む。元々優秀な頭でないのをフル動員して挑んだにもかかわらずこの失敗。これ以上は一刻の猶予も存在しない。というか手遅れかもしれない。

OKOK、一旦落ち着いて情報を整理しよう。

俺が探しているのは「理想を現実に変える能力」を持った転生者的存在。
そいつの周りには不思議なことが起き、本人はそれが自分の力に起因して起きていると気づいていない。
性別、外見的特徴不明。目立つ人間ではない。難儀な性格でノイローゼ気味。
年は俺と同年代で、海鳴町に住んでいる。目的はそいつを探し出して精神を安定させること。

そしてその転生者的存在、劇物Aが見つからない、という訳だ。


「・・・よし、考えててもしょうがねぇ。目立った特徴があるやつを省いてもう一回見直すか」

ぱらぱらと音を立てながらフォルダに入れた情報に抽出条件を入力し、髪の毛や性格などを含めた条件を満たさない人間をピックアップする。

「うわ、エロゲとラノベの主人公だらけになった・・・こいつら特徴ねぇなぁ」

あ、ラノベ主人公と言えば。この世代には含まれていなかったが「ゼロの使い魔」の主人公君が原作と同じ流れでこの前ハルケギニアに旅立ったらしい。そんな彼を調べてみると・・・どうにもおかしい。
なんか小学校中学年辺りまでの個人情報が偽装された跡があり、そこから逆算すると”平賀才人”という人物は数年前までこの世界に存在しなかったことになるのだ。両親は普通に存在していたのに。


この事実に気付いた時から、俺の中である疑惑が浮かび上がった。

―――ひょっとして、転生者が”原作の存在する人物”に含まれている可能性もあるのではないか?

俺の記憶が正しければそういうのはSSで憑依モノという分類にされていたと思う。それと似たことが、この世界では起きたのではないだろうか。ようは、秋葉原で行方をくらました平賀君はその中身が転生者だったんじゃないかという説だ。これが成り立つならば、原作の有無という区切りからいったん目を離す必要が出てくる。

だいたい、フラスコを揺らす者はフラスコの中に劇物を入れて反応を観
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