第四十九話 本当は臆病だったのかも
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のか喜劇と取ればいいのか、俺にはとても判断できない。
だが少なくともゴールデンバウムの血による帝政の維持は五百年に亘って有効だった。時に皇位継承を巡る争いが有ったとはいえ帝国はゴールデンバウムの血の元に五百年間維持されてきたのだ。分裂する事も無ければ崩壊する事も無かった。様々な貴族、軍人が権力を得て専横を振るったが彼らは皆ゴールデンバウムの血の下で専横を振るったに過ぎなかった、皆が皇帝の権威を必要としたのだ。ルドルフ・フォン・ゴールデンバウムの唱えた神聖不可侵はそれなりに有効だったと言って良い。
俺はゴールデンバウムの権威など必要としない。問題はその後だ、新たな権威をどうやって作り出すか……。神聖不可侵とか唱えるのは御免だな、もっと別な形で権威を作り出す必要が有る。その事が俺の作る王朝の性格を決めるはずだ……。
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