9話 黒木 七実side
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「はあ!? 君は自分が何を言っているかわかっているのか!?」
「ちょっ!? クロノ唾飛んでる汚ねえって!!」
「君のいきなりロストロギアの捜索を手伝いたいなんて言うからだろうが!」
「キレやすいなあ、カルシウムが足りてないんじゃね? そんなんじゃ背が伸びねえぞ」
「っ!!? うるさい!!」
いやはやリアクションが面白いこと面白いこと。
「やっぱり気にしてるんだ、低身長」
ぼそりと呟くとクロノの顔がひきつり、額に青筋が浮かんだ。
「君には関係のない話だろう、兎に角申し出はありがたいが、こちらとしてはむやみに民間人の力をかりるわけにはいかないんだ」
原作ではなんだかんだ言って主人公達巻き込む癖に、ああ、それはリンディ茶さんか。
「第一、君はデバイスすら持っていないじゃないか」
まあ、腕にあるこれはデバイスには見えないか。
腕に貼られた舌を出した髑髏を模したステッカーに目をやる。
原作でも一番薄いのでもカード型とかが限度だったような気がするしな、あーでも体積的にはレイジングハートとかも十分小さい気がするんだけどな。
「デバイスなら俺も持ってるって」
「だとしてもだ、戦闘の経験もなさそうな君に何ができる」
カッチーン。
ほほう、言ってくれるじゃありませんか。
言っちゃあなんだが、これでもそれなりに鍛えちゃあいるんだぜ。
「相手の実力も見抜けないおちびさんよりかはましじゃないかなあ」
ブチリ。
「そもそも君にそれだけの力がないだけだろう」
「あの程度で頭に血を上らせるなんて、おちびさんが小さいのは背だけじゃねえみたいだな」
プチプチプチ。
「はいはい、二人ともそこまでね」
一触即発の雰囲気をなだめたのはリンディさんだった。
…………あれだ大人の余裕と言うものだろう。
ふっ、流石の俺だって昨日あんな風にぶっ飛ばされていれば学習するさ。
「クロノ、頭に血を上らせすぎよ、クロキ君もあまり挑発しないようにね」
「はい………、艦長」
渋々とクロノが引き下がらせたリンディさんは今度はこちらを向いた。
その瞬間、体がピシリと直立不動になってしまう、条件反射って怖いね。
「クロキ君、あなたの申し出はありがたいけどあなただって聞いてるとは思うけど、今私達が相手にしているのは簡単に言えば亡者のようなもの、普通の方法ではまず倒すことがまずできないの、あなたに特別な攻撃方法があるなら話は別だけど」
とは言うものの、リンディさんの目には明らかにこちらを探る色がある。
まあ、人材不足だろうし、なにか力があるなら引き込む気満々ってとこか、古狸だな、うん。
「試してみないとわかりません
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