第一章
闘争、頑張ります!
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
がティーンベルを縛り上げる。
「違うよ、これは二つの力の合わせ技なんだよ。」
「何を言ってる?その回復する神器を合わせたらなぜこうなる?」
「それはね、ラードゥンの力は回復だけじゃないからだよ。成長っていう能力で普通に使うと一日で咲く花を半日で咲かせるくらいしか出来ないんだけど・・・」
うっ魔力の使いすぎで意識が朦朧とする。
「そこでニーズヘッグの力で植物を大量に腐敗させて養分を作り成長の促進させ、そして残りの魔力を使って一気に成長させたんだ。」
「なるほどねーこの植物に薄らと君の魔力を感じる。簡単な指揮系統ならそこまで魔力を使わないからね。でも驚いたなー二つの神器の同時使用なんて、普通身体が持たないよ」
「転移して逃げないの?」
「そうしたいのは山々なんだけど、こういうの魔力があるものに捕まると転移できないんだよねー。まったくいらない条件ばっかりだよ。」
「神楽君に関する記憶を奪ったのもその条件?」
「そうなんだよねー、能力奪取の条件って対象を瀕死まで追い込んで彼を食うことなんだよね」
「!?」
「言葉そのままだよ、比喩とかそんなんじゃなくて本当に食べたんだ。その時にね、彼に関する記憶も強制的に食らったみたい。ある程度の記憶は僕が保管しているから君を見つけるのも簡単だったよ」
「ありがとう、喋ってくれて・・・」
「君は私に勝ったんだ。勝者の特権的な?だから答えてあげるんだよ」
「そう・・・」
「えへへバイバイ、また来世で会えたらいいなー」
ニタニタと笑っている。
「さようなら」
取り囲んでいる木々から出ると木々は一気に集束し中にいたティーベルを押しつぶす。
どうしてだろうか、心がモヤモヤする。
人を殺したからかな?
それとも、彼の最後の笑顔がどうしても神楽君の最後の顔と重なって見えたからだろうか。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ