第一章
闘争、頑張ります!
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帰路―
学校を早退し急ぎ家へ帰る。
(闇雲に探しても見つからんぞ!)(どこか心当たりでも?)
「とりあえず脱落した場所の周辺から探してみようかなって」
(情報が少な過ぎる、やはり動くのは危険だ!)(相手の能力は未知数です。ここは慎重に行き
ましょう)
「ごめん。僕は、目の届く距離や手の届く距離にいる友達くらい守りたい。だから本当にごめん、無茶だろうがやりたいんだ」
(家の宿主様って意外に頑固だよな)(仰せのままに)
「とにかく制服は目立つから着替えないと」
確かクローゼットに白がメインのパーカーとかあったはず
「そこのお兄さん、そんなに慌ててどこへ行くんだい?」
突然声をかけられ振り返ると
腰まで届く銀髪に整った顔立ち、目は宝石のようで瞳は青い。
服装は白シャツにジーパンとシンプルで
手には竹刀の袋?のようなものを携え仁王立ちしている。
女性かと思ったけど男の人だ
「ごめんなさい、今急いで探さなきゃいけない人がいまして」
「ふーん大変だねーお兄さんも、あっちなみに私の名前はティーンベルよろしく!お兄さん...」
(こいつから嫌な気配を感じる)(警戒してください)
2人の言う通り普通の人間とは明らかに違う。でも悪魔とかそういう感じじゃない
「鈍いねぇ」
「!?」
目では追いきれなかったがなんとか回避する。
「おおすごいすごい」
頬から血が垂れてるのがわかる、顔を浅くだが切られていた。
今攻撃したのか?手に持っている袋は開けた形跡は見えない。
「あれ?見えとらんかったの?昨日のお兄さんは見えとったよ」
ドクンッと心臓が大きく跳ねる。
「いやー強かったよ、死ぬかと思ったね」
「あなたはゲーム参加者ですよね?」
「そうだよ、ていうか気づくの遅いよ」
ヘラヘラと笑っている。
「神楽くんを殺したのはあなたですか?」
「神楽?ああ、あの君と同じ駒王学園の制服を着たお兄さんかな?それならさっき言ってたお兄さんだけど、それがどうしたの?あっもしかして狙ってた?ごめんねー横取りするみたいでさ」
「・・・友達だったんです」
「は?」
「僕の数少ない友達でした」
「マジで言ってるの?君?馬鹿だねぇ、そんなの幻想に決まってるじゃん!敵同士が仲良く友達になれるなんて現実じゃ無理無理。確かにここはいわゆる二次元の世界だけどー、私たちが存在してる時点で私たちの現実はここなんですよ。」
「誰と誰が友達になれないって?」
拳をギュッと握り込む。
「無理なもんは無理なんですよ!お兄さんが頑張ってあがいて、もがいて、這いつくばっても、無理なものは無理ー」
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