その涙を見ない為に
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法の禁忌・・・煉獄砕破・・・四元素・・・火・・・水・・・風・・・土・・・)
そこまで考え、ミラは結論に辿り着いた。
「エルフマン!アルカ!残ってるエレメント4は何人!?」
「え!?えーと・・・」
「大火の兎兎丸はナツが倒したから・・・あと2人だな」
突然の質問に慌てながらも、しっかりと答える。
「やっぱり・・・アイツがやられて巨人の動きが遅くなってるのよ」
「何だって!?」
「この巨人の動力は4つの元素!エレメント4を全員倒せばこの魔法は阻止できるわ!」
ミラの言いたい事をすぐさま察知し、アルカが口を開いた。
「つー事は、この巨人の中にいるであろうエレメント4を倒すって事だな?」
「そうよ!急ぎましょ!」
「う、うん!」
3人は急いでエレメント4を探し始めた。
「良かった。ミラは無事みたいだね」
カナがそう呟き、ガクッと倒れ込む。
「カナ!」
「だ、大丈夫だ・・・それより目の前の敵を・・・妖精の尻尾を守るんだよっ!」
スバルが慌てて振り返るが、カナは再び立ち上がる。
「・・・たく、無理しやがって・・・」
はぁ、と溜息と共にスバルが呟く。
(にしても・・・どうしてウチのギルドは、女どもが強ェんだろうな・・・)
一方、そんな2人とは少し離れた場所で、ティアとクロス、ヒルダ達が次々に敵を倒していた。
「大海槍騎兵!」
ティアの右手に展開された魔法陣から水の槍が放たれ、幽兵に突き刺さる。
更に鞭を撓らせ相手を殲滅する勢いで相手を倒していった。
「姉さん」
「何よクロス、今は相手に集中・・・」
「行きたいんだろ?」
ティアの言葉を遮り、クロスが言い放つ。
一瞬口を閉じ、溜息をついた。
「・・・よく解ったわね」
「双子の弟だからな、それくらい顔を見ればわかる」
クロスは小さい笑みを浮かべ、剣を一振りした。
「行ってこいよ」
「!」
「もう怪我も大丈夫そうだし・・・ここは俺達だけで何とかするから」
その弟の言葉にティアは一瞬戸惑い色を瞳に映す。
が、すぐに口を開いた。
「任せたわよ」
「あぁ、任せておけ」
そしてティアは一瞬で水の羽を生やし、巨人へと向かっていった。
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