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Element Magic Trinity
その涙を見ない為に
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石膏の奏鳴曲(プラトールソナート)!」
「がはあああっ!」

巨大な拳がエルフマンを殴り、巨人の壁ごと壊す。

「エルフマン!」
「あなたにも最大の魔法でとどめをさしましょうか・・・」

先ほどの様にソルが手を動かし、アルカは構える。

石膏の奏鳴曲(プラトールソナート)!」
「ちっ・・・大火奏鳴曲(レオソナート)!」

それを見様見真似で発動するアルカ。
が、所詮は見様見真似。本家に敵うはずもなく。

「ぐああああっ!」

一応防御の体勢はとったものの、巨大な拳に殴られる。

「これがエレメント4でございます」

ソルが呟く。
エルフマンは薄く目を開き、アルカは痛みを堪えながら起き上ろうとし・・・ほぼ同時にその光景を見て目を見開いた。

「な・・・何だ・・・アレは・・・」
「ミ・・・ラ・・・?」

その視線の先にいたのは、巨人の手に捕まって辛そうに呻くミラの姿。

「エ・・・エルフマン・・・アルカ・・・」

その様子を見た2人は口を開き、叫ぶ。

()()()()!」
「ミラ!」

そう。
ミラとエルフマン、リサーナは3兄弟なのだ。
ちなみにクロスがミラの事を『ミラジェーン』と呼ぶのは、エルフマンの『ストラウス』と区別がつかなくなるから、である。

「ほう・・・姉上・・・というと・・・あの方がかつて『魔人』と恐れられたミラジェーン様ですかな?おやおや・・・すっかり魔力は衰えてしまって・・・可哀想に・・・」
「テメェ等・・・ミラに何しやがる!」
「彼女には我々を欺いた罰を受けてもらってます。じきに潰れてしまうでしょう・・・」
「に・・・逃げて・・・」

ミラが苦しそうに呟く。

「姉ちゃん・・・何だよ・・・コレ・・・!姉ちゃんを放せぇっ!・・・ぐぁあっ!」

ソルがエルフマンの頭を踏みつける。

「やめて!私はどうなってもいいから!エルフマンとアルカだけは・・・!」

ミラが叫ぶ。

「また繰り返すのかね?妹様の次は姉上を目の前で失うとは・・・あなたにとっては恋人様を失うとは、何とも可哀想に・・・」
「エルフマン!アルカ!逃げてっ!お願いっ!」

ミラの目に涙が浮かんでいる。
そしてエルフマンは踏まれている頭をゆっくりと上げた。

「な・・・何でだよ・・・もう姉ちゃんの涙は見ねぇって誓ったのに、何で泣いてんだよ!」
「エルフマン・・・」
「誰が泣かしたんだ!」

そう叫ぶとエルフマンは立ち上がり、先ほどの全身接収の構えを取る。

(クワ)!?」
「ああああああああ・・・!」
「ダメよ!あなた・・・片腕しか使えないじゃない!」
「そうそう・・・!?」

ソルは笑みを浮かべてミラの
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