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少年は魔人になるようです
第78話 少年のリビドーが炸裂するようです
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「すみません、僕のせいで……。少し待っててください。」

「は、はいー…………。」


離れ離れになった時とほぼ変わりないのどかさんの様子に安心しつつ、壁まで吹っ飛んだ変態に振り向く。

こいつ、こいつは、まさか・・・・・・!!


「テメェら何モンだ!?いきなり殴りやがって!」

「この姉ちゃん達はオレらの仲間や!指一本触れんのも許さんで!」

「あぁ?仲間だ?寝惚けてんのか!そいつ等はこっちに100万の借金があるんだよ!

それを返すまではこっちの奴隷!言わば所有物なんだよ!」

「………そちらの言い分なんて知りません。ですが、一つだけ……。彼女に、今みたいな事や、

もっと酷いことをしたんですか………?」


自分でも驚く程薄暗い声が出た。一瞬怯んだ変態は、それでも頭を振って尊大に振る舞い、言い放った。


「ハッ、さぁどうだかねぇ?だけどな、所有者が所有物を好きにして良いのは当然だ「ああ、もう良いです。」

な、ん、だ………と……………!?」


今までで一番大量の魔力が僕から放出され、周囲の建物に亀裂が入って行く。つまりアレですか。

このまま行けばのどかさんの扱いが更に悪くなる、と。そんなの僕は許さない。なにより・・・!!


「巫山戯るな……!!この人は僕のものだ!!誰にも渡すつもりはない!!」

「え……。」

「ふぇ……///」

「あらあら、まぁまぁ。」

「お、男らしいやっちゃ……。」


僕が堂々と言い放つと女性陣は顔を赤らめ、小太郎君は目を輝かせ、変態軍団は『何言ってんの』と此方を見る。

腕の中ののどかさんは既に茹で上がっているが、今の僕は離すつもりはない・・・!!


「"ラステル・マスキル・マギステル! おお、神よ! 哀れな羊に祝福の裁きを! 三条九条の光持て!

断罪を!断罪を!断罪を! 貴様らは掌の上!"『天壌歌舞する天上の拳(ダーラッド・ヘヴンリィ・ヘヴン・ハルトゥス)』!!」

「ちょ、ま、なんだその魔法h――――
ズドォォォンンン!!!

僕が拳を振り下ろすと同時、上空に召喚された巨大な雷の拳が変態軍団を叩き潰し、飲み込んだ。

衝突した瞬間凄まじい雷撃が周囲に飛び散り、煙が晴れた所にはアフロヘアになった変態軍団がノビていた。

・・・威力は折り紙つきなんだけど、いつもこんな風になるんだよね。ギャグ用魔法なのかな・・・?


「よし……怪我はありませんでしたか?ハルナさん。」

「にゃはは、助かったよネギ君。怪我は無いんだけど、そろそろ厳しいかな〜なんて……ね?」

「おっとと!って、凄い熱じゃないですか!こんな状態でなんで働いて……。」

「えっ
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